森の教室も卒業
長男が年長の頃から通っていた森の教室。
この森の教室に参加できるのは幼稚園児から小学生まで。
長男も昨年度の3月が最後の参加となりました。
初めて参加したときから、親は付き添う必要がありませんでした(年中までは親が付き添います)
教室が終わってからみんなでお弁当を食べる時間があって、ほとんどの子どもたちはお友達と示し合わせて参加していたのに、長男だけは誰も知り合いがいない状態。
でも全く臆する様子はなくて、一人黙々とお弁当を食べ、虫を捕まえて観察している長男を頼もしく思ったものです。
最後の森の教室に参加した帰り道、長男に「森の教室の感想を教えてください」と聞いてみました。
長男は「楽しかった」とだけ答えたので、
「7年通ってそれだけかい!もっと賢そうに答えてください」とリクエストすると
しばらく考えてから
「自分で楽しいことを探したり考えたりして楽しむことを学べた」と答えてくれました。
うんうん。それなら7年通ったかいがありましたね。
この長男の答えを、次男の森の教室のついでにお世話になったリーダーに伝えるとすごく喜んでくださいました。
読み聞かせも卒業
育児猫家では長男が生まれたその日から、よほどの理由がない限り、毎日読み聞かせを続けてきました。
長男が1~3歳くらいの頃は、1日数十回読むこともめずらしくありませんでしたねぇ。
『しょうぼうじどうしゃ じぷた』
『クリスマスってなぁに』
『こぐまかんシリーズ』
『うんちがぽとん』
『ぺんぎんたいそう』・・・
ひとつひとつあげて行ったらきりがないくらい、たくさんの絵本とたくさんの思い出があります。
長男が和室で一人で寝るようになってそろそろ1年。
最初の頃は「読み聞かせするよ~」と声をかけると、長男も2階に上がってきて読み聞かせが終わってから「おやすみ~」と和室に行っていました。
でもここ2~3カ月は声をかけても「今日はいい」ということが増え、ほとんど読み聞かせを必要としなくなりました。
いや、上の記事でも書いたように、そもそも必要としていなかったのに、わざわざ聞きに来てくれていたのだと思います。
そこで2025年5月12日
さびしいけれど、最後の長男への読み聞かせを行いました。
いつもは3人と育児猫で2階のベッドでゴロゴロしながら読み聞かせますが、この日は和室で次男と長女には入ってこないように言い含めて、長男と二人で読み聞かせを行いました。
読んだ本はもちろん『サンタクロースと小人たち』
長いからちょっと早口で読むことが多かったけれど、この日はしっかりゆっくり読み聞かせました。
長男は最初別の本を読みながら聞いていましたが、途中から本を閉じて育児猫の足元に転がって黙って聞いていました。
読みながら育児猫はこれまでの読み聞かせの時間を思い出していました。
どれくらいの本を読み聞かせただろう。
大変だったなぁ、それ以上に幸せだったなぁ。
こみ上げそうになる涙をなんとかこらえながら、最後まで読むことが出来ました。
最後に長男には「もう読み聞かせをしないってわけじゃないよ。いつでも聞きに来ていいし、読んで欲しい本があったら言ってほしい。ただもう毎晩声をかけることはしないってこと」と説明しました。
急に突き放されたと長男が感じてはいけませんからね。
そして「今までたくさん読み聞かせさせてくれてありがとう」
「本を好きになってくれてありがとう」
「おかあさん、楽しかったよ」と伝えました。
長男は小さく「うん」と答えるだけでしたが、
「僕もだよ」って言ってくれたのだと思います。
そうそう、ちょうどタイムリーなニュースを見付けたんです
俵万智さんの「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく その連続と思う子育て」という短歌が話題になっているようですね。
もう本当にその通りで、育児に関するいろいろな最後がいつの間にか行き過ぎています。
長男を最後にだっこしたのが6年生だったのは間違いないけれど、何月何日だったかまでは思い出せません。
最後に一緒にお風呂に入ったのはいつだったかなぁ・・・5年生くらい?
ただブログのお陰で最後の大好きや、最後の読み聞かせを記録できていることは幸運なことですね。
読者の皆様に感謝です
三者面談
中学校に入学して2週間ほどで、最初の三者面談がありました。
入学してすぐですから、まだ学習面の話題はなくて、生活面や不安な面をお伝えするための時間となります。
長男の担任の先生はベテランの女性
すっごくハキハキしていて、パワフルな先生です。
入学式の時に「趣味はキャンプ。将来の夢は車中泊で日本一周」とおっしゃっておられたので、「これは話が合いそうだw」と感じました。
最初に先生がおっしゃったのは、やはり「長男君は本が好きですね」でした。
先に調査票(家庭での様子や長男の趣味や習い事を書いた紙)を提出していたので、読書が好きなことは知っておられたわけですが
「いや、想像以上です」と感心(?)しておられました。
新年度の落ち着かないクラスの雰囲気の中、長男は休み時間のたびに教室の隅に用意してある学級文庫から本を取り出して黙々と読んでいたようです。
この頃はまだ図書室への出入りが出来ず(一年生は先にルールなどの説明を受ける必要がある)、長男としてもそうするしかなかったのでしょう。
とにかく普段から本をたくさん読むこと
1年生の頃には1400冊読んだこと
2年生の時には枕草子絵本を作ってくれたこと
スイミングを頑張って続けてくれていること
90cmのひらまさをさばいたこと
春休みは東京に行って本人の希望で東大と国立科学博物館に行ってきたこと
先生はそのたびに「ええ!」とか「すご~い」と相槌を入れてくださいまして、最後には「これ職員室で話してもいいですか?」と言われました。
先生の手元のメモを見ると
・90cmヒラマサ!
・1400冊!!
・東大に行った?
・9泊!
と、謎の言葉が羅列されていて、これを職員室でどう話すのか想像するとちょっと笑えてしまいました。
雑談のあと、長男の体調面の不安をお伝えしました。
ちょうど体育祭の練習が始まる時期だったこともあり、「具合が悪いかもと思ったら、その場で横になっても構いませんか?」と尋ねると
「もちろんです」とおっしゃってくださったので、一安心です。
最後に育児猫は先生に
「長男は漢字を書くのが苦手だったり、計算が遅かったりします。でももう長男は大丈夫だと思っています」と伝えました。
これは先生にというよりも、長男にきかせたかったのです。
「長男は自分が必要だと思ったことなら自分で出来ます。そして必要かどうかの判断も自分でちゃんとできます。もちろん困ったらいつでも手伝うけれど、私から勉強しろとか宿題をチェックするようなことはありません」
「6年生の頃はあまり宿題をしませんでしたが、中学校では宿題をしないと評価が下がること、下がると行ける高校が変わることなどは説明していますし、十分に理解しています。そのうえでやるかどうかは本人に任せます」と続けました。
先生は「わかりました、きっと長男君なら大丈夫でしょう」とおっしゃいました。
長男は静かにうなずいていました。
長男の現在
図書館に行くことが許される(ちょうど三者面談の日から)ようになってから、長男は毎日通い詰めているようです。
司書の先生ともすぐに仲良くなって(長男の貸し切り状態のようですから当然か)、最近は先生のオススメの本をよく借りてきます。
18日の日曜日、長男の中学校の体育祭がありました。
リレーでは女子に挟まれていて、ちょっと長めの距離を走りました。
障害走では意外と楽しそうな表情をみることができました。
体育祭までは体育がメインだった学校生活も、今度は期末テストに向けて動き出しました。
昨日は期末テストの範囲のプリントをもらって帰ってきました。
今のところ宿題は毎日頑張っているようです。
勉強は全体的に楽しいようで、「○○ページまで△△までに済ませておきなさい」みたいな課題はどんどん進めているようです。
先日夕食時に「そういえば長男君。授業で配られるプリントはちゃんとファイリングするんだよ?それも評価対象だからね」と声をかけると
「当たり前じゃん。ちゃんとファイルしてるよ」とのこと。
ええ!?
小学生の頃の長男君のファイル、めっちゃペラペラでしたよ。
ファイルに挟んでいるだけで、ちゃんと穴に通してないから、どんどんなくなるの~。
ぐっちゃぐちゃだし
そもそもプリントの空白が多くてw
でもそれを育児猫が叱ったことはありません。
むしろよく爆笑していました
プリント類に書いてあることについて質問すると、長男は答えることが出来たので、わからないわけではないと安心できていたことも大きいですね。
後日、こっそり長男のファイルを見たところ、確かにちゃんとファイリングしてあるじゃないですか。
しかもちゃんと書き込んであるのね。
そっかそっか。
長男は賢くなりたいんだもんね。
小学校の間は、目標がなくてやる気になれなかったんだけなんだよね。
中学校では順位も出るし、高校受験という目標もあるし、頑張れるのでしょう。
これが3年間続くかどうかは分かりません。
借りに続かなかったとしても、それはそれで長男の判断です。
これからも長男のことを信じて、見守っていきたいと思います。
結局のところ、親にできるのはそれだけですから
そうそう、「大好き」も言わないし、読み聞かせも終わったし、あんまり甘えてくれない長男君ですが、最近食事時なんかに黙って育児猫の足に自分の足を乗せてくるんですよ。
そしてしばらく足の指をムニムニ動かして、そっと離れていくんです。
たぶん今長男にできる精一杯の愛情表現なんでしょう。
育児猫と長男だけの秘密。
足を乗せられるたびに、ときめいちゃいますw
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では今日はここまで。
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