母親と子供
最近は男性も育児に参加するべきだという意見が多いですね。
育児猫も男性が育児することに、もちろん賛成です。
でもやっぱり育児の中心は「母と子」になりがちだと思います。
子供は母親を本能的に求めますからね。
仕方のないことだと思います。
しかし育児猫自身が子供だった頃、育児猫の母はほとんど育児に参加していませんでした。
ですから、あまり母親との思い出はありません。
一緒に遊んだ記憶はないです。
読み聞かせしてもらったこともないです。
一緒にお風呂に入った記憶もありません。
学校の準備をしてくれたこともありません。
まぁ共働きだったので仕方がない面もあるのでしょう。
でもそもそも母は育児に向いていない人だと思います。
特に娘のことはかわいいと思えなかったようです。
実際はっきり「子供は男の子のほうが可愛い」と何度も言われました。
お陰で、育児猫は三人目が娘だとわかった時に不安になったものです。
「可愛くなかったらどうしよう」と。
実際には長女のことが可愛くて仕方がないですし、杞憂に終わったのですが、母はなぜか息子が好きだったようです。
今まで幼少期の思い出を記事にしてきましたが、母との思い出は初めてです。
今まで書かなかった理由は、いい思い出が本当にないから。
もう一つ理由を挙げると、自分の中で消化できていないから。
だと思います。
自分が子供を育てると、親に対する感謝が深まるみたいな話をよく聞きます。
でもむしろ私は逆なんです。
どうしてあんなに無関心でいられたのだろう?
なぜ色々教えてくれなかったのだろう?
と次々と疑問が湧いてきます。
今日は母との間に、どんな思い出があるのかを語りたいと思います。
母が保育園に迎えに来たこと
子供の育児猫を保育園に送迎するのは、普段父親の仕事でした。
母は普通免許を持っておらず、原付にしか乗れなかったからです。
でもたまに、父の仕事の都合で、母が迎えに来ることがありました。
育児猫が年長のころだったと思います。
母が原付で迎えに来ました。
育児猫が通っていた保育園は家から4kmほど離れていたので、徒歩は無理です。
原付には後ろに荷台があり、そこをシート代わりに母にしがみついて乗りました。
育児猫は熊本の田舎出身です。
当時は道が悪く、結構凸凹がありました。
母は運転が下手で、凸凹を上手に避けれない人でした。
ですから、口はしっかり閉じて、母にしっかりしがみついて乗っていました。
ですが、家まであと2kmくらいのところで大きな凸に乗り上げ、原付が小さくジャンプ。
育児猫は荷台から落ちてしまいました。
ケガはほとんどありませんでしたが、びっくりしました。
なぜなら母が全く気づかずに、どんどん先に行ってしまうからです。
泣きながら「おかあさ~ん」と何度も呼びましたが、母は気づきませんでした。
仕方なくとぼとぼ歩きました。
道は簡単で覚えていたので、家まで帰る自信はありました。
でもきっと家まで帰った母が、慌てて戻ってくるだろうと信じていました。
しかし、育児猫は結局自力で家まで帰ることになりました。
母は迎えに来なかったのです。
家に帰ると、母はお茶を飲んでいました。
泣くのを我慢して歩いてきたため、家についたとたん泣き出した育児猫。
母は「なに?どうしたの?」とイライラしたご様子。
そう、母は完全に育児猫のことを忘れていたのです。
しゃくりあげながら、必死で説明すると、
「あぁそうだった。忘れてた」と母は言いました。
一言も謝ってくれなかったことを、はっきり覚えています。
犬がいるのに娘を放置
これは育児猫が1歳半のころの出来事なので、育児猫は覚えていません。
しかし父が何度か話してくれました。
当時、実家の斜め向かいの家でマルチーズが飼われていたそうです。
マルチーズは鎖につながれていましたが、檻には入れられていませんでした。
母はその家に、ママ友がいたのです。
しょっちゅう井戸端会議を楽しんでいたそうです。
ある日、いつものように井戸端会議に花を咲かせる母とママ友。
その日は1歳半を過ぎたばかりの育児猫も連れていたのです。
育児猫は生まれたときの体重が4400gのビッグベイビーだったので、重かったのでしょう。
抱っこせずに降ろして自由にさせていたようです。
当然赤ちゃんだった育児猫はマルチーズに興味が行きますね。
そしてもう歩けたのでよちよちマルチーズを触りに行ったわけです。
そのときマルチーズと育児猫の間で、どんな攻防があったのかは想像するしかありません。
育児猫は1歳半だったので、マルチーズが嫌がることを思いっきりしたのかもしれません。
とにかく母が育児猫の泣き声に気づいたときには、育児猫のほっぺたに噛みついてぶら下がっている血まみれのマルチーズという地獄絵図だったそうです。
噛まれて驚いた育児猫が立ち上がったため、マルチーズの全体重がキズにかかってしまい、育児猫の顔の肉はズタズタになってしまったそうです。
どれくらいズタズタかと言いますと、ほっぺから歯が見えるくらいです。
育児猫は救急車で病院に運ばれたわけです。
医者は「元の顔には戻りません」と宣言。
マルチーズは殺処分。
父と母は離婚寸前までケンカしたらしい。
まぁそりゃそうだ。
マルチーズの飼い主の方は、慰謝料を包んで持って来られたそうですが、父が頑として受け取らなかったそうです。
「悪いのは妻だから」と。
いや、でもそのお金育児猫のものなんだよ?
元の顔に戻らなかったら、どんな不利益があるかわかってる?
と、当時にタイムスリップできるなら、父親に説教したい。
あ、今日は母の記事だからやめときます。
ちなみに元の顔に戻ったかどうかはわかりません。
でも傷跡は言わないとわからないくらいまで、薄くなりました。
季節の変わり目にちょっとうずいたりはしますが、何とか結婚できてよかったです。
母はADHD
思ったより長くなったので、思い出は二つしか書けませんでした。
とにかく、母はうっかりがひどいのです。
おそらくADHD(注意欠陥)なのだと思います。
一番の問題は自覚がないことかもしれません。
母は「自分はしっかりしている」と思っているので、手に負えません。
ただ仕事ではそれほど大ポカしないようなので、実際のところはわかりません。
ちなみに育児猫は自分のこともADHDだと思っています。
整理整頓ができず、忘れ物がひどいです。
通知表の整理整頓と忘れ物の項目は小中9年間ずっと、「がんばりましょう」でした。
でも子供のことを完全に忘れるなんて、理解できません。
一瞬ならわかるんですよ。
でも存在を忘れることはできません。
犬のそばで子供から目を離すなんて、絶対できません。
まぁ母の言葉通り
「娘はそんなに可愛くない」と思っていたってことなんでしょうか。
なんだか後味が悪いシメになってしまいましたね。
でも私を産んでくれたことには感謝しています。
産んでくれなかったら、今の幸せはなかったのですから。
では、今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。