忘れたいことは色々あるけれど、一番をあげるなら絶体絶命の経験
育児猫はもともとかなり無鉄砲な人間です。
自分自身いろいろと危ない目に逢ってきました。
ですから、逆に子供のことに関しては非常に慎重で、常に最悪のことを考えて動くようにしています。
普段はあらゆることに慎重な旦那が、子供のことに関しては私よりも雑なことにかなりイラっとします。
そんな育児猫がいろいろと出会った危険の中でも、忘れたくても忘れられない、本当に絶体絶命だった経験を今日は書こうと思います。
就職した時点で絶体絶命だったのかも
育児猫は独身の頃、2度定職に就いています。
一つは家庭教師の派遣会社。
もう一つは福岡県内にある「レンタル会社」でした。
この頃育児猫は福岡の田舎で一人暮らしをしていたのです。
このレンタル会社に就職したのは、
求人情報誌に「事務職募集。必要な免許などはありません」となっていて、楽そうだなと思ったからです。
面接に行ったときに、すでにまぁまぁやばいかも・・・と思いました。
面接を担当した人が店長で、この店長の見た目や話し方がカタギのそれではなかったのです。
面接のその場で採用と言われた育児猫。
やばいと感じながらも断るのもかなり難しかったです。
なぜ採用されちゃったのかはわかりません。
実際の仕事内容
このレンタル会社は実は本当に本当に困った人が駆け込む金融会社でした。
いつかこの恐るべき会社の実態を書こうと思っていますが、今日は育児猫の体験だけにとどめます。
基本的に仕事は暇。
1日に2~3回鳴る電話の応対。
2~3日に一度、お金を借りに来る人に説明をすること。
1日の最後に銀行に振込確認をして、帳簿を書くこと。
だけでした。
暇な時間は自分の好きなことをして遊んでいても大丈夫。
これで給料は手取りで30万くらいありました。
ボーナスはありませんでしたが、店長が機嫌がいい時に1~2万お小遣いをくれることもありました。
非常にらくちんな職場でした。
やばめの社長の存在
このレンタル会社はいくつか支店がありまして、本店には社長と呼ばれる人もいました。
本店は中国地方にあり、たまに電話でお話しするくらいで、社長と育児猫や店長が直接会うことは普段はありませんでした。
本店の社長とは社員旅行で行った熱海で初めてお会いしました。
この社長には両手の小指がありませんでしたよ。
私が勤めていた支店の店長も、ほかの支店の店長や社員も明らかに社長を怖がっていました。
育児猫も出来るだけ距離を置きたいと思ったのですが、なぜか気に入られてしまいまして、宴会の間中隣の席に座らされました。
ただもう一人社長の隣に座っている女性がいて、こちらの女性は社長の扱いに慣れていたので、「育児猫ちゃん大丈夫。もうちょっとしたらお部屋に帰っていいからね」と助けてくれたので、安心できました。
この女性は未婚のシングルマザーで、社長の彼女じゃないか?といううわさを店長がしていたことがありました。
可愛い男の子を宴会場にも連れてきていて、確かに社長はその男の子をすごくかわいがっていました。
ただ社長には本妻もおり、そちらにも子供がいたらしいので、おおっぴらに息子と呼ぶことは出来なかったのだと思います。
この宴会イヤではありましたが、社長は乱暴なことをしたり、脅してきたりなどは一切なく、非情に温厚なおじさん。といった感じの方でした。
店長の裏切り
実は店長は育児猫が勤めていた支店の売り上げの一部をポケットマネーとして着服していました。
これに育児猫が気付くのは、勤め始めて半年くらい経った頃だったでしょうか。
気付いて「やばいんじゃないの?」みたいな顔をしている育児猫に、店長は
「育児猫さんも共犯だからね」と言ってきました。
そう。たまに渡されていたお小遣いは口止め料だったということなんです。
社長も怖かったけれど、いつも会う店長はもっと怖い。
ヤバいのではないか?と思いながらも、ずるずると勤め続けました。
田舎に住んでいた育児猫にとって、なんの資格もいらず、手取り30万円の職場は捨てがたかったというのが一番大きな理由でした。
そのまま半年ほど過ぎたある日、Ⅹデーが訪れてしまうのです。
絶体絶命の店長と私
ある日、いつも通り出勤すると、店内に照明がついていました。
普段は育児猫が一番最初に店内に入り、照明をつけて掃除をしていたのですが、その日は店内全部の電気がついていました。
これに気づいても育児猫は「店長が泊ったのかなぁ?」位にしか思いませんでした。
しかし、店内に入ると一気に青ざめることになりました。
まず目に飛び込んできたのは、とびっきりの笑顔を浮かべている社長。
そして、あきらかにやばめな部下5人。
店の奥には正座させられている店長とその手下3人。
店長と手下の顔は、傷がぼちぼちありまして、服もよれよれ。
昨日会ったはずなのに、人相が変わっていましたね。
そして社長がいうのです。
「育児猫ちゃん。全部話しなさい。知っているでしょう」と。
しかしですね、目の前にいつもお世話になっている店長が座っていますし、この後どんな展開になるか全く予想できないため、あっさり認めることは出来ません。
「なんのことでしょう?なにかあったんですか?」ととぼける育児猫。
何度か育児猫と社長が不毛なやり取りした後、社長が「そうか」と急に納得。
「一緒にちょっと出よう」と社長が育児猫を連れ出しました。
車の後部座席に乗せられて、社長は隣。部下の人が運転しました。
そして車はどこかへ走り出してしまいます。
心の中で「やばいやばい」と焦る育児猫。
どうすることもできぬまま、車は目的地へ到着。
着いた先はなんとホテルでした。
あらあら大変なことになったところで、長くなりすぎたので続きはまた明日。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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