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The Giving Tree

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絵本が好き

育児猫は本が好きです。

そして絵本も好きです。

www.ikujineko.com

絵本を買いそろえたのは、もちろん子どもたちのためでもありますが、自分が好きだからという理由も大きいと思います。

 

我が家の絵本の中には少しですが英語の絵本もあります。

 

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子どもたちが英語に興味を持ってくれたらいいなぁ。

という理由で買うことが多かったですが、自分が気に入って購入したものももちろんあります。

 

今日はそんなお気に入りの英語の絵本の中でも、ぶっちぎりにお気に入りの一冊をご紹介したいと思います。

 

The Giving Tree

お気に入りの英語の本。

それは「The Giving Tree」です。

作者はShel Silver Stein

 

日本語訳版も出版されていて、本田錦一郎版と村上春樹版があります。

 

どちらも素晴らしい和訳だとは思いますが、原書が一番ストレートに心に響くと思います。

英語自体は簡単ですし、単語数も少ないと思います。

 

あらすじは

~あるところに一本の木と男の子がいました。

男の子は『木』が大好きで、毎日一緒に遊びました。

『木』も男の子が大好きでした。

 

『木』は幸せでした。

 

ところが男の子は成長して『木』とは遊ばなくなります。

 

青年になった男の子が久しぶりに『木』のところにやってくると、

『木』は「一緒に遊ぼう」と誘います。

ところが男の子は「もうそんな年じゃない」と。

「僕はお金が欲しいんだ。遊ぶためにね。お金をくれる?」と続けます。

『木』は「お金はないの。でもリンゴがあるから、リンゴを持って行って売ったらいいわ」と言います。

男の子はリンゴを全部集めて、どこかに行ってしまいました。

『木』は幸せでした。

 

それからまた長い時間が過ぎました・・・~

 

という話です。

これを繰り返し、『木』はただの切り株になってしまい、男の子にあげるものが何もなくなってしまいます。

そのとき男の子(もう老人だけど)は・・・

 

という話です。

 

読んだことない人にはぜひ読んでもらいたいです。

 

テーマは無償の愛?

作者の話を聞いたわけではありませんが、育児猫がこの本を読んだ時に最初に思い浮かべたのは「無償の愛」です。

 

無償の愛とは対価を求めない愛、つまり見返りを求めない愛・・・ということですね。

 

『木』の愛が「無償の愛」と呼べるかどうかはわかりません。

 

なぜなら『木』は常に『男の子』を求めているように思えるから。

もしこの『木』に根がなければ、男の子に付いていってしまうのではないかしら?

 

まぁそんな仮定はあまり意味はないんですけど。

 

この本を読めば、ほとんどの人が『母と子』をイメージすると思います。

母はとにかく与える、子は最初は喜んでいるけど、成長するにつれて冷たくなっていく・・・

それでも母は与えることに喜びを感じ、冷たくされてもたまに顔を見れるだけで喜ぶ。

 

この本のラストでは切り株になった『木』に男の子が寄り添ってくれるのですが、もしも『木』が男の子につきまとったなら、違うラストになることでしょうね。

 

う~ん。無償の愛って結局、求める気持ちを上手に隠しながら、遠くで見守ることなのかもしれません。

 

ちょっとずつ冷たくなってきた長男と「The boy」を重ねずにはいられない育児猫なのでした。

 

日本語版じゃダメ?

「日本語版ではダメか?」と聞かれたら、

「ダメじゃないけど、ぜひ英語版もどうぞ」と答えます。

ちなみに邦題は「おおきな木」となっています。

 

たとえば原作中に何もかも失った木を残して男の子が去った後

「And the tree was happy.・・・but not really.」

という一文があります。

 

直訳すると

「そして木は幸せでした。・・・いや、あまり」とでもなるでしょうか。

 

村上春樹版は

「幸せに・・・なんてなれませんよね」

本田錦一郎版は

「だけどそれは本当かな?」

となっています。

 

これはあくまでも私の感想なんですけど、日本語にすると意味が強すぎる感じがするのですよ。

英語の「but not really」は、「でも・・・」位の意味にしか聞こえないんですよねぇ。

 

特に村上春樹版は強すぎる感じがします。

 

『木』は幸せなんだよ!

それは嘘じゃないの!

でもちょっとね。寂しいの。

男の子にいてほしいの。

ちょっと構ってほしいの。

 

そのひたむきで、でも絶対に隠したい気持ちが

「but not really」に込められてる気がするのです。

 

まぁ本の感想なんて人それぞれなんですけどね。

 

私の感想

育児猫は途中で書きましたが、「木と男の子」を、やはり「自分と子供」に重ねてしまいます。

たくさんたくさん一緒に遊んで、一緒に寝て、お互いに「大すき」と言い合って。

 

時が経っても「木から男の子」への愛は変わらず、むしろ深まっていく。

けれども成長とともに「男の子から木」への愛は薄れていくような・・・

 

男の子からもっと愛されたいけれど、木にできることは限られていて・・・

 

でも薄れてしまったように感じる「男の子から木」への愛も、きっと薄くなったわけでも、ましてやなくなってしまったわけでもない。

ただ他のことに目を奪われただけ。

 

「無償の愛」を与えられ続けた男の子は結局・・・

 

うぅ・・・;つД`)

泣けます。

 

「The Giving Tree」

皆さんも良かったら読んでみてくださいね~

 

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では今日はここまで。

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