相次ぐ迷惑動画
迷惑動画の報道が続いていますね。
資さんうどんは九州以外にお住まいの方は、あまりご存じないかもしれませんが、福岡ではとても人気のある美味しいうどん屋さんなんです。
とろろこんぶやてんかすがセルフで入れ放題で有難いお店なんですよねぇ。
回転ずしも資さんうどんも、これから成長期を迎える3人の子供を養っている育児猫家にとっては、とても身近でお世話になっているお店ばかりです。
こういう迷惑行為が続けて明るみに出ることで、育児猫は初めて気づいたわけですが、こういうセルフサービスのお店って基本的に「性善説」前提で成り立っているのですね。
「そんなに悪いことする人はいないだろう」
「みんなで食べるものはきれいに扱うはずだろう」
という常識が全員に通用すると思っているから、出来ることですよね。
でも残念ながら今の時代、性善説は成り立たないのかもしれません。
ネットリテラシーを身につけさせるべき?
育児猫は幼稚園の送迎時に、テレビの音声だけ聞いていることが多いです。
ラジオはあんまり好きになれなくて、でも走行中には映像をつけれないし、長女はまだテレビを見ていないしで、音声だけを聞いている形です。
先日、相次ぐ迷惑動画をどうやったら防げるのか?
みたいなことをMCがコメンテーターに振っていました。
コメンテーターは
「子どもたちにネットリテラシーを身につけさせるべき。デジタルタトゥー(一度インターネットで拡散した情報は完全に削除することは難しいこと)などをもっと教育現場でも教えるべき」などとコメントしていました。
これは結局、「バズりたいからってそんな馬鹿のことすると、自分の人生棒に振るよ」ということをしっかり教えなさいってことを言いたいのだろうと育児猫は受け取りました。
そのあとそのコメンテーターは「結婚や就職にも響きますからね」と続けていましたし。
確かに育児猫も18歳未満の子供たちがSNS等を使用する際には、もっと注意喚起が必要だなぁと思ってはいます。
ネットリテラシーはこれからを生きる子供達には必須の能力でしょう。
でも今回のような迷惑動画問題は、ネットリテラシー以前の問題なんじゃないかなぁと思うのです。
スシローで見た親子
今回の報道を見ていて、家族でスシローに行ったときに出会った親子を思い出しました。
育児猫家のテーブルの斜め前のテーブルに座っていた4人連れの親子。
若いご夫婦と二人の子供という構成でした。
子供はおそらく2歳と4歳くらいの男の子。
どちらもおしゃべりが上手でしたし、しっかり歩けていたので、もう赤ちゃんではありませんでした。
この二人の子どもは椅子の上に靴のまま立って、ぴょんぴょん飛んだり、ちょっと大声を出す程度には最初からお行儀が悪かったです。
まぁでもこれくらいは小さな子を連れている育児猫にとっては許容範囲。
家庭によって「しつけ」は違いますし、どんなにしつけても持って生まれた資質を小さいうちに変えるのは至難の業だと知ってもいますからね。
気になったのは親の方。
どんなに騒いでも、靴で椅子に乗っても、レーンのお寿司を触っても、何も言わないのです。
親は自分の寿司を頼んでひたすら食べるだけ。
子どもはお腹がすいていないのか、メロンジュースを遊び飲みしながらひたすら暴れている状態。
子どもがレーンのお寿司を素手で触るのが育児猫の位置から丸見えなので、育児猫はかなり気になりました。
トイレに立つついでに店員さんに
「あそこの席の子どもさんがお寿司を素手で触っています」と伝えました。
店員さんがしばらく見張っていて、実際に触った時に席に注意に行きました。
夫婦は「ほら、怒られるから」と子どもを叱って(?)、子どもを寿司のレーンから離れたところに座らせました。
「最初からそうしろよ」と心の中で毒づきましたが、とりあえずこれで一安心だなと思いました。
まだまだ続く迷惑行為
ところがこれで終わりではなかったのです。
廊下側に座らされた子供たちは退屈で仕方ありません。
備品のお箸やお皿で遊びだしました。
そしてあろうことか、子どもたちは醤油さしに口をつけて吸い始めたのです。
そのときすでに世の中はコロナ禍でした。
いや、その子がもしコロナだったら、その醤油使った人全員感染するかもよ?
いやいやコロナ以前の問題か・・・
みんなが口に入れるものに、直接口をつけるなんて、もってのほかでしょ!
さすがにさっきのこともあるし、親が止めるかな?と思ってみていましたが、止める気配はなく結局親が食べたいだけ食べて、その親子は店を後にしていました。
その家族がいなくなってから、テーブルを片付けに来た店員さんに
「その醤油さし、口付けて飲んでましたよ」と伝えました。
店員さんは驚いた様子で
「わかりました。教えてくださってありがとうございます」といって、醤油さしを新しいものと交換していました。
あの醤油さしの中身は新しいものと交換されたはずだと育児猫は信じていますが、これも性善説なんだなぁ。
この家族がしたことは今回問題になっている迷惑動画の内容と大差ありません。
違いは動画に撮って拡散したかどうかだけでしょう。
ネットリテラシーは関係ないんですよね。
何が言いたいかっていうと
長々書いてしまいましたが、私が何を言いたいかと申しますと、
迷惑動画問題は「ネットリテラシー以前の問題じゃないかな」ってことです。
動画を拡散させるという行為ももちろん迷惑ですが、動画に撮らなくても行為そのものが非常に不快で人に迷惑をかけるものですよね。
迷惑動画を撮った人たちは、そういう行為に対する罪悪感が少なすぎるんじゃないかなぁ。と思ったのです。
今回の動画を撮った犯人がどんな育ちをしたのかは全く分かりませんし、すごく厳しく育てても反発して悪くなるみたいな話も聞くので、親が悪いだろ!って言いたいわけでもないのです。
ただ子供が悪いことをしたときには「それはダメだよ」って教えてあげる必要はありますよね。
自分が損するからではなくて、誰かに叱られるからでもなくて、「みんなのものだから大事にしようね」っていう気持ちを伝えながら育てていく必要はあるでしょう。
そしてもしも子どもが醤油さしに口をつけたりしたら、真っ先に店員さんに申告して、「申し訳ありませんでした」と謝罪する姿を見せるべきでしょう。
どんなに「SNSでバズりたい」と思っても、人の嫌がることはしない。親に頭を下げさせたくない。と思っている子なら、ネットリテラシーなんてなくとも、迷惑動画なんて撮らないと思うのです。
少なくとも我が子には、みんなで気持ちよく暮らしていくために大事なことを伝えていきながら育てていきたいと思います。
もちろん、子どもが失敗したときには親が一緒に謝罪するのだということは、言葉ではなく行動で教えていきたいです。
もちろんネットリテラシーも身につけてほしいですけどね。
お店側は大変でしょうが、今後は性善説が成り立たないものだと思って管理していくしかないのでしょうね。
そのせいで価格が上がってしまうかもしれないのは残念ですけれど、動画にあげられているのは氷山の一角なんだろうと、実際に迷惑行為を目にした育児猫は思いました。
では今日はここまで。
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