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迷子(?)の猫の思い出

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昔は猫を飼っていたのです

育児猫は自分のニックネームに猫を入れるほどの猫好きですが、そういえばこれまでブログで猫との思い出を書いたことなかったですね。

 

猫との思い出は本当にたくさんありまして、何から書こうか悩むほどです。

何せ保育園児のころから家には猫がいるのが当たり前。

20代前半にアレルギーを発症するまで、常に猫が家にいました。

 

www.ikujineko.com

 

トータルで50匹ほどの猫と暮らした経験があります。

 

色々な猫とのエピソードがあるわけですが、先日久しぶりに『迷子になった猫を探す』夢を見て、当時の気持ちを鮮やかに思い出してしまったので、ここに書いておこうと思います。

 

伝説の猫シロ

シロというのは、育児猫の実家の初代飼い猫です。

シロは本当に賢い猫でしたし、長いこと町内のボスでもありました。

シロの青年期は、町内中の雌猫がシロそっくりの子猫を生みました。

いや、本当に。

 

ちなみに育児猫家の隣には、シャムネコのメスがオスと一緒に飼われていたのに、産んだ子猫がシロそっくりの日本猫で、すごく気まずいと父が話していたものです。

このシロがあまりにも賢くいい猫だったため、育児猫の実家は猫にハマったのです。

 

シロが家にやってきたのは、まだヨチヨチ歩きの頃。

今思えばシロの模様は「シロ」というより「たま」だったかなぁと思います。

 

顔つきはザ・日本猫。

頭にはおにぎりを思わせる黒いぶち。

短い尻尾も黒。

鼻も黒。

他は白。

目は緑色。

 

トイレの失敗をすることもありませんでしたし、今思えば扱いが雑だった子供の頃の育児猫にも決して爪を立てることはありませんでした。

 

子供だった育児猫が就寝するときには、布団の中に入ってくれるのですが、いつもいつの間にかいなくなっていました。

子供が寝付くのを待ってくれていたのだと思います。

 

我慢強くて、ちゃぶ台の上に自分の大好物があっても、決して勝手に手を出すことはありませんでした。

特にチーズが大好きで、チーズをもらえると「にゃむにゃむ・・・」と声を出しながら食べるさまが可愛かったです。

 

そんな賢かった猫、シロ。

後年シロは縄張りを広げるため、なかなか家に帰らなくなりましたが、最初の3年くらいの間は毎日家に帰ってきて、家族と一緒に寝ていました。

そんなシロが初めて迷子になった時のことを書きたいと思います。

 

ミーコが家にやってくる

シロを飼い始めて、1~2年経った頃だったと思います。

シロは賢く飼いやすい猫だったため、育児猫の父も母も兄妹3人も、すっかり猫のとりことなっていました。

 

そんなある日、シロの母猫がまた子猫を生んだので見に来ませんか?とシロの実家から連絡が来たのです。

「シロの妹なら、飼ってもいいな」と父が言ってくれて

兄と姉と育児猫は、父に連れられてシロのお母さんに会いに行きました。

 

段ボールの中で子猫にお乳を与えている母猫の名前はユキ。

ユキは真っ白い猫で顔はシロそっくりでした。

立ち上がるとしっぽだけ黒くて短かったことが衝撃的だったことを覚えています。

 

子猫たちは、白黒猫が2匹と三毛猫が2匹だったと思います。

 

まだ目が見えていない子猫たち。

その中から、育児猫兄妹が選んだのは1匹の三毛猫。

その場で名前を「ミーコ」に決めて、もらうことが決定しましました。

すぐにでも連れて帰りたかったけれど、もう少し乳離れが進むのを待つことになりました。

 

育児猫も兄も姉も、指折り数えて、ミーコが家に来るのを待ち望んでいました。

 

そして乳離れが済んだ頃、家にミーコがやってきたのです。

 

子供も大人もミーコに夢中

ミーコは可愛くて、お利口な猫でした。

初日、ミーコは見知らぬ場所におびえていましたが、母猫の所からいただいてきた母猫の匂いの付いた毛布を敷いた寝床を拠点に、遊ぶようになりました。

 

子猫の可愛さははっきり言って、犯罪級です。

大人も子供も、ミーコに釘付けとなる1日でした。

 

シロが嫌いになった訳ではないのだけれど、その日はみんなシロのことはそっちのけだったと思います。

シロはミーコをいじめるでもなく、ただ少し離れて見ていました。

 

そしてその夜事件が起きるのです。

 

シロが迷子になった?

ミーコがやってきたその日、初めてシロが帰ってきませんでした。

夜になっても帰ってこず、朝起きて最初に父に

「シロ帰ってきた?」と聞いても、父は困ったように首を振りました。

 

大変です。

あの賢いシロが迷子になったのでしょうか?

 

家族みんなで探し始めました。

近所にシロの見た目を伝えて、見かけたら教えてくださいとお願いしたり、近所中の庭をのぞいたりして、探しました。

 

それでも見つかりません。

 

シロがいなくなって3日が経ちました。

ミーコは可愛いけれど、シロがいないなんて・・・

 

家族全員、シロのことを心配していました。

 

シロの帰還

そんな3日目の夕食中だったと思います。

その日も1日、みんなでシロを探しました。

 

「シロ帰ってくるかな?」

「ちゃんとご飯食べてるかな?」

と、ご飯を食べながらシロの心配をしていると

 

どこからか

「・・・・みゃぁ」

控えめな猫の声が聞こえます。

みんなで顔を見合わせて、ミーコを見ますがミーコは昼寝中。

 

ひょっとしてシロが帰ってきたのかな?と窓を開けて、みんなでシロを呼びました。

 

でも帰ってきません。

気のせいだったのかな。シロじゃなかったのかな?

みんながテーブルにつくと、またどこからか声が聞こえるのです。

みゃぁ

小さいけれど、確かに猫の声がするのです。

 

父が「家の中のような気がする」と言った瞬間

リビングの隅の冷蔵庫の裏から、シロがおずおずと出てきました。

本当に『おずおず』という感じで出てきたんです。

 

シロは迷子になっていたわけではなく、自ら身を隠していたのです。

もちろん、ずっと冷蔵庫の裏にいたわけではないのでしょう。

家族がいない間に、外に出て用を済ませたり、食事を摂ったりしたのだと思います。

でも、ミーコのご飯の残りを少し食べただけ程度だったのでしょう。

ちょっとやつれていたような気がします。

 

シロが身を隠したのは、ミーコの存在が原因だったのだと思います。

 

シロはどんな気持ちだったのでしょう。

「もう俺はこの家には、必要ないのかな?」

「いなくなったら探してくれるかな?」

「探してくれてるけど、なんだか出ていきづらいな・・・」

「大騒ぎになっちゃったな。どうしよ」

こんな逡巡を、シロの登場の仕方から、家族全員が感じたのです。

 

家族全員で泣いて喜びました。

そしてシロの、というより、猫の賢さ。

複雑な感情を持ち合わせた猫という生き物に、心を奪われる出来事でした。

 

迷子というより家出だった

シロは迷子になった訳ではなく、今風に言えばプチ家出したわけです。

 

でもこの出来事は、育児猫や父をますます猫好きにしました。

この後もシロの存命中、何度か新しい猫を迎えましたが、そのたびに「シロ係」を決めて、シロが寂しくなったりしないように心を配るようになりました。

そしてシロも自分の地位に満足したのか、家出することも無くなりましたし、新しい猫をいじめたりすることもありませんでした。

 

いまだに育児猫は「あぁシロに会いたいなぁ」と思うほど、シロのことが好きでした。

実際先日、泣きながらシロを探す夢を見たほどです。

 

ひどいアレルギーになってしまい、猫を飼えなくなった育児猫ですが、シロをはじめとする猫たちが残してくれた思い出は今も宝物です。

いつかアレルギーの特効薬が出来たら、きっと猫を飼うでしょうね。

 

育児猫の子供たちには、犬も猫も飼わせてあげられないのですが、自分の大切な思い出を伝えて、ペットと暮らすことの楽しさを教えてあげたいです。

 

では今日はここまで。

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