黒バイ貝をいただきました
年末姉の家から、たくさんいただいたお土産の中に黒バイ貝がありました。
姉の家にはたくさんのお歳暮が届くのですが、貝類は場所も取るし、下処理も大変なんですよね。
ちなみに牡蠣やホタテも届いたようですよ。
どれも殻付きですから、ゴミ捨てがお休みになる年末年始は確かに扱いに困ることもありますね。
ということで、育児猫家がありがたく頂戴してまいりましたよ。
新鮮な貝類は冷凍しておけば、2週間ほどは美味しくいただけるので、保存も問題ありません。
バイ貝の唾液腺をとらないで煮つけると・・・
バイ貝には実は毒があるんですよ。
ご存じでしたか?
育児猫は知りませんでした。
バイ貝の唾液腺にはテトラミンと呼ばれる毒が含まれています。
テトラミンによる中毒症状は「頭痛」「めまい」「吐き気」など。
食後30分ほどで症状が出て、2~3時間でほとんどの場合回復するそうです。
バイ貝の毒は弱く、今のところ死者は出ていないそうですが、大の大人が目を回して倒れることもあるそうなので、きちんと解毒して食べたいですね。
ちなみにテトラミンは熱に強いですから、「煮つけて食べるから大丈夫」と思ってはいけませんよ。
黒バイ貝を食べるときに唾液腺をとらないという選択は、少なくとも素人はしないほうがいいと思います。
黒バイ貝の下処理(唾液腺のとり方)
まずは貝をよく洗います。
殻に汚れが付いていることがあるので、たわしなどでごしごし洗うと良いでしょう。
海水くらいの濃度の塩水を作り(500ccに大さじ1の塩)、鍋に貝と一緒に入れます。
中火にかけて、沸騰させます。
落し蓋をして10分ほど茹でたら、ざるにあげて冷水にさらします。
一つ一つ、楊枝などを使って殻から身を外します。
殻の中に、内臓が残っちゃいました。
内臓も美味しいですし、毒は内臓には含まれていないので、とりあえずそのままにします。
上の写真の実の中に、テトラミンを含んだ唾液腺があります。
縦に半分に割るように包丁を入れます。
赤い線で囲んだ、乳白色から黄色っぽいところが唾液腺です。
手で簡単に取れますが、意外と崩れやすく身に残りやすいので、念のため軽く洗ったほうがいいでしょう。
唾液腺を取り除いた身を殻に戻して、下処理完了です。
黒バイ貝の煮付け
材料
・水 200cc
・酒 200cc
・醤油 大さじ4
・みりん 大さじ4
・砂糖 大さじ2(なくてもよし)
お好みでショウガを一切れ~
・下処理した黒バイ貝 今回は30個
お鍋に材料を全て入れ、落し蓋をして強火にかけます。
沸騰したら中火にして3分加熱。
火を消して、そのまま冷ます。
出来れば冷蔵庫で半日から1日冷ますと、味がのっておいしくなります。
冷めるときに味が染みておいしくなるのは他の煮ものと同じですね。
貝類は火を通しすぎると固くなるので、気を付けて下さい。
ちなみに煮汁をケチったため、浸かっていない貝がいますが、冷める過程で何度か上下をひっくり返すことで、まんべんなく味が染みますよ~
黒バイ貝の煮付けのお味
黒バイ貝を自分で調理して食べたのは初めてだったのですが、すごくおいしかったです。
料亭のお味って感じですね。
次男は堅い食感の食べ物が苦手なので、ほとんど食べませんでしたが、長男は相当美味しかったようでパクパク食べていました。
長女も少し小さめに刻んであげたら、おいしいおいしいと食べていました。
黒バイ貝は結構な高級食材(1kg5000円位)で、育児猫が普段通っているようなスーパーで売ってあることはまずありません。
ですから、今後また調理する日が来るかどうかは分かりませんが、ひょっとしたらまたいただける日も来るかも(他力本願)しれませんので、覚書として記事にしました。
どなたかの参考になれば幸いです。
唾液腺を取り除いて、安心して食べてくださいね~
そうそう、1月1日に目が見えないといって救急車に乗った長男君(もう元気いっぱい)と黒バイ貝にはタイミング的に関係ありませんので、ご安心くださいませ。
では今日はここまで。
諸事情により、ランキングボタンかなり下に設置しています。
よろしかったら1クリックで応援お願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ