「ヶ」と「ケ」は違うの?長男君の疑問
先日、リビングでピザ屋さんのチラシを見ていた長男君。
宅配ピザは買いませんよ!高いからね!と警戒していた育児猫。
ところが長男君はチラシのチキンナゲットを見ながら
「ねぇねぇお母さん、2ヶってなに?」
「あ~これは、2コって読むんだよ」
長男君の疑問は続きます。
「これはカタカナのケを小さくしたの?何でケって読まないの?」
育児猫は
「・・・なんでだろうねぇ?疑問に思ったことがなかったよ。面白いね。調べてみようか」
皆さんは「ケ」と「ヶ」の違いをご存じですか?
育児猫ははっきりとは知りませんでした。
そこでとりあえず広辞苑で「ヶ」を引いてみましたよ
【ケ】(「ケ」をカタカナとみての読み)⇒か(箇・个・ヶ)
出典:広辞苑第七版
と書いてありました。
むむむ。よくわかりませんね。
広辞苑で⇒マークは、解説はその項目を見ろということなので、【か】も引いてみましょう
【か】(箇・个・ヶ)(ヶ)の字は个からか。①物を一つ一つ指し示す語。②(漢語名詞の前について)ものを数える語。
→こ(個)
出典:広辞苑第七版
広辞苑で→はその項目を参照しなさいの意味なので、こ(個)も引いてみました。
【こ】(個・箇)①一つの物。一人の人。「──の認識」
②ものを数える語。→か(箇)
出典:広辞苑第七版
やっぱりちょっとわかりづらいですね。
ただ、どうやらカタカナの「ケ」と「ヶ」は別物だということがわかりますね。
小さな「ヶ」の由来
「箇」と「個」は中国では同義同音の漢字で、この二つを簡略化した漢字が「个」です。
この「个」を日本式のカタカナ風に変えたものが「ヶ」なのです。
つまり「個」=「箇」→「个」→「ヶ」ということですね。
(わかりますでしょうか?)
ただし日本では「箇」と「個」は完全に同じ意味だとは言い切れません。
【箇】
・物を数える語
・特定のものや場所を表す語
・箇の音読みは「カ」
【個】
・ものを数える語
・全体の中の一つ
・「個」の音読みは「コ」
まぁそんなに気にしなくてもいいかな。位の違いではありますが。
とにかく「ヶ」には「個」もしくは「箇」の意味があるわけですね
カタカナの「ケ」の由来
カタカナは中国から伝わった漢字だけでは日本語を表記するのが難しかったため使われていた「万葉仮名」をさらに簡単にするために産まれたものです。
平安時代ごろに、使われ出したようですね。
カタカナのケのもとになった漢字は「介」。
「介」の三画目を省略して、形を整えたものが「ケ」になったのです。
つまりカタカナの「ケ」は、あくまでも表音文字であり、意味はありません。
「ケ」と「ヶ」の違いまとめ
長男君の「ヶ」と「ケ」は違うの?の答えは「違う」が正解ですね。
「ヶ」と「ケ」の違いをまとめると
「ヶ」=「個」「箇」の意味を持つ、カタカナでも漢字でもない表意文字。
「ケ」=【KE】の読みを持つ表音文字。意味はない。
とはいえ「いっかげつ」をpcで変換すると
「一か月」
「一カ月」
「一ヶ月」
「一ケ月」
「一箇月」
「一個月」
「一ヵ月」
と、いろいろ出てきますね。
使い分けはそれほど気にしなくてもいいと思います。
でも「ヶ」は漢字ではないし、ひらがなでもカタカナでもない。
でも日本語の文字の一つなんだ。
位は知っておくといいですね。
ということで、アラフィフの育児猫、子供のおかげでまた一つ賢くなりました。
日々子供のおかげで成長しております。
では今日はここまで。
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