山と丘ってどう違うの?
皆さん山と丘の違いをはっきりご存じですか?
なんとなく山の方が高くて険しく、丘の方が広くてなだらかなイメージがありますよね。
私は少なくともそんな風にぼんやりと「山」と「丘」をイメージしていました。
でも先日、長男に「山と丘ってどうちがうの?」と聞かれて、答えに窮してしまいました。
そういえば「山」と「丘」の違いってどこにあるのかしら?
イメージだけなのかしら?
「何メートル以上が山」のようにハッキリした定義があるのかしら?
考えれば考えるほどわからなくなってしまいました。
そこで子どもたちと調べてみたので、その結果を今日は公開したいと思います。
山と丘を広辞苑で引く
まずは困った時の広辞苑。
山から引いてみましたよ
【山】
①平地よりも高く隆起した地塊。谷と谷との間に挟まれた凸起部。古く、神が降下し領するところとして信仰の対象とされた。
③鉱山のこと
④山稜・御陵
⑤猪・鹿などを捕えるために仕掛ける落とし穴
⑥うず高く盛ったもの
⑦山形になったところ。「ねじー」
⑧山林。平地の林をもいう。
⑨盛り上げたものを数える語。
⑩ものごとの多く積み重なっていること。また、そのもの。
⑪物事の絶頂。最も肝要な部分。
⑫万一の幸をねがってすること。やまごと。やまかん。
⑬檀尻(だんじり)のこと。
⑭山鉾(やまぼこ)の略
⑮同類のうちで、山野に自生するもの。また恐ろしいもの。「ーゆり」「ー桜」「ー猫」
引用元:広辞苑第七版
例文などは少し省略しています。
この中で地形に関係しそうなのは、①④⑥⑧ですね。
何メートル以上というような文章は一切ないので、どうやら数字の定義はなさそう。
また⑥から、人工的なものでも「山」と呼べること。
⑧から平地でも「山」と呼ぶことがあること。
などがわかります。
むぅますますわからなくなってきましたねぇ。「山」
では丘はどうでしょうか
【岡・丘】
土地の小高いところ。低い山。小山。
山とは打って変わって雑ですねw
とにかく高いところ。
そして山よりは小規模なイメージなのは間違いなさそうです。
でも山が平地でもありうるのに、それより低いって言われてもどうなのよ?
広辞苑で分かったこと「山」と「丘」の違いは、数値などでのはっきりした定義はなさそうだということ。
丘の方が小さいようだということ。
位でした。
国土地理院
困った育児猫は、今度は国土地理院のホームページで調べることにしてみました。
Q&Aのページがありまして、
Q:丘と山を区別する基準は何ですか?
A:国土地理院では定義はしていません。
辞典等によりますと、丘はその周囲より高いが、山よりは低くかつ傾斜の緩やかな地形である。山と丘の区別は明確ではなく、この定義に当てはまる地形であっても「山あるいは「山岳」と呼ばれる場合もある。
という答えが書いてありました。
つまりまとめると「山」と「丘」の間に明確な違いはない。ということなんですねぇ。
日本一低い山
どんなに低くても「丘」ではなくて「山」と呼ぶことがあるということがわかったところで、気になるのは「じゃあ一番低い山って標高何メートル?」ということです。
調べてみると宮城県仙台市にある「日和山」が日本で一番低い山(人工的に作られた山です)で、標高なんと3m!
自然にできた山の中で一番低いのは徳島県徳島市にある弁天山で標高6.1mだそう。
低い低すぎる!
調べたところちゃんと国土地理院の地図にも載っていました。
でもこうなってくると、たとえば裏庭に2.5m位の土を盛って
「我が家には日本一低い山があるぜ!」とか簡単に言えそうですよねぇ。
しかし実際に国土地理院が地形図に乗せる条件として
・地元住人が「山」と呼んでいること
・地元自治体が「山」を公式名称にしていること
・国土地理院が記載を妥当と判断すること
などがあり、さすがに庭に作った砂山では「山」として認められることはなさそうです。
結論:山と丘に違いはない
「山」と「丘」ってどう違うの?
という長男君の問いへの答えは
「違わない」となりました。
なんかモヤっとするけどしかたありません。
まぁ人生こんなこともあるんだよ。
何もかも白黒はっきりさせれるわけではないんだよ。
(ちょっと違うか)
という学びにはなったことでしょう。
育児猫も長男君のおかげでまた一つ賢くなりました。
役に立つわけではなくても、雑学っておもしろいですよねぇ。
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では今日はここまで。
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