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長男が変わった瞬間

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子供の成長って急ですよね

子供の成長ってなだらかな曲線を描くこともあるけれど、たいていの場合すっごく大きな段差の階段を登るような感覚を抱くことが多いですよね。

 

そしてたいていのことは『いつの間にか』出来るようになっているものです。

 

『初めて○○出来るようになった瞬間』を目撃するのは、親といえども珍しいのではないでしょうか?

 

特に幼稚園や保育園に行くようになると、起きている子供と過ごす時間はぐっと短くなりますからね。

育児猫家の子どもたちも、ひらがなや数字は幼稚園で覚えてきましたし、なわとびができるようになったのも幼稚園でした。

 

子供達が赤ちゃんだった頃は

「はじめて笑った」とか

「はじめて歩いた」とかで感動する機会がたくさんありました。

 

でも子供たちの成長につれて、そういう機会は減ってきました。

 

小学2年生の「せいかつ」の授業で手紙を書きました

現在小学5年生になる長男が、2年生だった時のことです。

せいかつの授業で「自分が生まれたときのことを親に聞いて調べる」という宿題が出ました。

身長や体重。

出産にかかった時間。

名前の由来。

長男からの質問に色々答えたと思います。

 

そして最後に便箋を一枚渡されて、

「僕への手紙を書いて」と言われました。

 

「これって親の方が大変な宿題だなぁ」と思いながらも、その晩育児猫は長男への手紙を書きました。

 

長男への気持ちを便せん1枚に収めるのは大変で、字を可能な限り小さくしました。

それでも次々に浮かんでくる感謝の気持ちをまとめるのに育児猫は四苦八苦しました。

 

妊娠・出産を待ち望んでいたこと。

出産の痛みは想像以上だったけれど、長男に会える喜びの方が何倍も大きかったこと。

おかあさんさえいればいつもご機嫌でいい子だったこと。

幼稚園に行くとき「おかあさんがひとりぼっちでかわいそう」と泣いてくれたこと。

 

最後に「長男君は相変わらずマイペースで本が大好きで優しい子です。長男くんの全部をそのまま大好きです。これからも元気で大きくなってね。夢が見つかったら夢に向かって失敗しながら突き進んでください。長男くんを宇宙一愛しているおかあさんより」

と書きました。

 

これらの言葉は、それまでの生活の中で折に触れて本人に伝えてきたものでした。

でも手紙にすると、また感慨深いのでしょう。

翌朝手紙を渡された長男は嬉しそうになんどもなんども読み返していました。

 

そしてその後のせいかつの授業で、育児猫が書いた手紙や長男が調べたことなどを一つの本に仕上げてきました。

とてもいい出来で、今も大切に保管してあります。

 

手紙を渡した夜から

実はこの手紙を渡した夜から、長男ははっきりと変わったのです。

 

何が変わったかというと、その日の夜から長男は育児猫を必要としなくなったのです。

 

育児猫家の子どもたちは夜7時から8時の間に就寝します。

寝かしつけは育児猫の仕事です。

一緒にそのまま寝てしまうと、キッチンが散らかりっぱなしで翌日が大変なので、子供たちが寝てから育児猫は布団を脱出して家事をこなすことが多いです。

そして深夜の0時くらいに布団に戻るのです。

 

この布団に戻る時、どれほど注意深く静かに入って行っても、

長男はムクッと起き上がって「おかあさん」と抱き着いてきていました。

ちなみに旦那が布団に入っても無反応。

100%育児猫にだけ反応する長男のことを育児猫と旦那は『高性能おかあさんセンサー』と呼んでいました。

 

電気もつけず、布団も動かないように細心の注意を払っても、長男の『高性能おかあさんセンサー』をごまかすことは出来ませんでした。

もちろん寝ぼけながらも「おかあさんだいすき~」としがみついてくる長男は可愛さの極致で、育児猫もされるがままになっていたものです。

 

ところが手紙を渡したその晩、育児猫がいつものように布団に戻ったところ、長男が無反応なのです。

ぐっすり眠っていて、育児猫の方に来ないのです。

具合が悪いのかしら?と心配になって長男のおでこを触ったりしましたが、熱もないしすやすや寝ています。

 

この日はたまたま眠りが深いのかな?と思ったのですが、その日を境に長男は育児猫が布団に戻っても一切反応しなくなったのです。

 

成長したのは確かだと思う

長男があの手紙を読んで、何をどう思ったのかはわかりません。

喜んでいたのは間違いないと思います。

でもなぜあの日から『高性能おかあさんセンサー』が働かなくなったのかを、説明することは長男にも育児猫にも出来ません。

 

育児猫はだんだん力が強くなってきていた長男に首根っこにかじりつかれて寝違えるという事故がなくなったわけで、楽にはなりました。

でもやっぱり寂しい気持ちの方が大きかったです。

 

でも例えば高校生にもなって、夜中に「おかあさんだいすき~」って抱き着いていたらまずい訳ですから、必要な成長だったんだと思います。

 

最近では起きていても、たまに塩対応されることがあり、親離れが近いのかなぁと感じています。

まぁまだ毎日「だいすき」と言ってくれているので、反抗期はまだ先かな?

 

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では今日はここまで。

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今週のお題「変わった」