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いじめっ子の過去 共感力の大切さ

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いじめっ子にも過去がある。

当たり前なんですが忘れられがちですよね。

これはあくまでも一例ですが、育児猫が知るいじめっ子の過去について今日は書いていきます。

育児中のお父さん、お母さん。

是非読んでみて下さい。

 

はじめに

先に断っておきますと、育児猫が書きたいのは、いじめっ子にもつらい過去があるんだとかそういうはなしではありません。

いじめられた過去がある育児猫にとって、いじめは許されることではないですし、どんな事情があってもいじめるほうが悪いと思っています。

 

今日は、最近知り合いの子供がいじめをしたという話を聞いて、「はっ」と思い出すことがあったので、ブログに書きたくなったのです。

 

いじめの内容といじめっ子の言い訳

育児猫の知人と言っても、直接話したことはあまりありません。

私の知人というより、姉の友人なのです。

姉と知人(Kさんとします)は学生のころからの友人です。

Kさんには高校生になる息子がいて、この息子と姉の息子が同い年であることから、結婚後も結構交流があるのです。

このKさんの息子が学校で同級生をいじめていて、親であるKさんに学校から電話があったのだそうです。

 

Kさんの息子さん(S君にします)はいじめの首謀者ではないのだそうです。

でもいじめを笑ってあおったり、被害者に上靴を無理やり食べさせたりしたのです。

 

育児猫はKさんから姉に伝わった話を又聞きしただけなのですが、胸が悪くなりました。

 

自分の子供がそんなことするようになったら・・・と不安も覚えました。

 

S君の言い訳は

「相手も笑ってたから、いじめじゃない」でした。

 

幼少期の教育方針

Kさんはあまり教育熱心な方ではありませんでした。

どちらかというとスポーツを優先されていたようです。

でもスポーツもS君が「つらい」といえば、すぐにやめさせていたと思います。

一人息子だったこともあり、大事に育てられているなぁと感じていました。

ただS君は飽きっぽく、言い訳が多く、見ていて気持ちのいい子ではありませんでした。

 

結局スポーツもレギュラーになれたことはなく、なれなかった理由を「コーチが俺のこときらいだから」とか「○○君はずるい」というように、自分ではなく人のせいにするタイプの子です。

 

小学校低学年の読書感想文

S君が小学二年生の時だったと思います。

読書感想文が宿題に出たのだけれど、普段全く本を読まないし、Kさん夫婦も読書や作文が苦手とのことで、姉に助けを求めてきたことがあります。

 

癖になっても困るからと「一度だけだよ」と約束して、姉はS君に読書感想文の書き方を指南することになりました。

姉も育児猫と同じく、家庭教師を生業としていた時期があるのです。

 

本を読まないS君には、読書感想文にふさわしい本を選ぶことも難しかったため、姉が本を選びました。

その本は

です。

皆さん内容ご存じでしょうか?

 

主人公の長松は妹のウメを笑わせるために、表紙のようなひょうきんな顔を作って笑わせる優しいお兄ちゃんです。

ある日兄妹の父親が江戸に年貢を減らしてほしいと直訴しに行ったため、家族全員がはりつけにされてしまいます。

怖がって泣き叫ぶ妹ウメを笑わせようと、長松は自分の恐怖を忘れて最期まで表紙の顔を作ったまま、死んでいきます。

 

思い出して書くだけでも泣けてくる悲劇です。

 

ところがS君に渡して「まず一回読みなさい」と読ませて感想を聞くと笑いながら

「面白かった」と答えるのです。

ちゃんと読んでなかったのだろう、表紙だけで判断したんだなと思い、今度は音読させてからもう一度感想を聞いたのですが、やはり半笑いの状態で

「面白かった」というのです。

 

結局本人は全く理解できていないまま、姉がほとんど感想文を書きあげました。

もちろん適当に手を抜いてですが。

その感想文は学校内で入選したそうです。

 

本人が書いていないことはKさん夫婦も重々承知だったのに、なぜかお祝いをしたという話を聞いて、不思議に思ったことをよく覚えています。

 

読解力不足なのか

当時育児猫は「全然本も読んでないし、読み聞かせもしてもらってないから、読解力が壊滅的にないのだな」と思いました。

実際S君は国語が苦手ですし、国語力が不足するとほかの教科にも悪影響が出て、勉強全般が苦手です。

 

でもいじめの話と、S君の言い訳

「相手も笑ってたから、いじめじゃない」を聞いて考え直したのです。

 

「足りないのは読解力ではなくて、共感力ではないのか?」と。

 

人は心の中で泣きながら、必死で笑うことがある。

誰かのために痛みをこらえて、楽しい顔を作ることがある。

 

こんな当たり前のことが理解できていないから、いじめに加担してしまったのではないのか。

 

あの時誰かが「この子は共感力が足りない」と感じて、共感力を高める努力をさせていたら、こんなことにはならなかったのではないか。そう思ったのです。

 

小学校低学年の子供さんがいるご家庭では、ぜひ一度「ベロだしチョンマ」読ませてみてほしいと思います。

深く理解できなくても、悲しい話だと分かってくれれば問題ないでしょう。

もし、S君と同じように笑うようなら、共感力に問題ありかもしれません。

 

 

共感力を高めるには

共感力を高めるためには読書が一番だと思います。

読書には様々なメリットがありますが、共感力を高めることも代表的なメリットです。

 

そういえば育児猫が家庭教師をしていたころ、文中の登場人物の気持ちがわからない子が何人かいたけれど、あの子たちは大丈夫かなぁ。

全員、ほとんど読書しない子たちだったなぁ。

 

反抗期が来るまでは、読み聞かせでも同じ効果が得られます。

 

育児猫家での取り組みはこちらの記事にまとめています。

www.ikujineko.com

 

「とにかく本を読みなさい」ではなくて、寄り添って一緒に楽しむことでより効果が得られると思います。

 

今日のしめ

S君のこと、皆さんはどう思いますか?

読書好きになっていたらどうなっていたか?は誰にもわからないことです。

でもきっと、少しは違っていたのではないかと育児猫は思うのです。

読書や読み聞かせは賢くなるためだけではありません。

数値には表れない、人としての能力『非認知能力』を高めるためにこそ、子供たちには読書に親しんでほしいと育児猫は願います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。