2023年読んだ本
育児猫は本が好きです。
読書量も3人育児中の母としては、多い方ではないかと思います。
平均、月に1~2冊程度ではありますけれど。
図書館で借りることが多く、自分の本にお金をだすことはほとんどありません。
今は子どもたちに買う方が優先ですからねぇ。
自分のための読書ノートはつけていないので、正確なところは分かりませんが、おそらく2023年も20冊以上の本を読んだと思います。
ところが、何やらあんまり当たりの本に出合えなかったんですよねぇ。
ホラーやミステリーが好きで
以前も書きましたが、育児猫はホラーやミステリーが好きです。
ですから、図書館に行ったら
事前に調べておいたまだ読んだことのないホラーやミステリー本を探して借りてきます。
ところが2023年は、面白い本に出合えませんでした。
面白くなかった本を具体的に書くことはしませんが、
初めて読む作家さんにも挑戦しましたし、
好きな作家さんの読んでいない作品を呼んだりもしました。
でもどれも「あ~おもしろかった」と思えなかったんですよねぇ。
ミステリーもホラーも、今までの面白かった作品の設定などを変えただけで、新しい驚きや恐怖を伴う作品を読むことはできませんでした。
もちろん、育児猫が読んだ本がたまたまそうだっただけで、まだ育児猫が読んでいない名作は世にたくさんあるのだとわかってはいます。
ビブリオバトルにて
先日長男とビブリオバトルに参加してきた話を書きました。
育児猫たちが参加したビブリオバトルでは、運営費を賄うため古本の販売が行われていました。
会員の方たちが読まなくなったけれど、お勧めの本を持ち寄って、販売しているのだそうです。
1冊100円。
久しぶりに自分用の本を買うことが出来るw
もちろん書店ではありませんから、自分の好きそうな本はほとんどありません。
それでもせっかくだから何か購入しようと手に取った本の一冊が「ひと」。
小野寺史宜著、祥伝社発行の296ページのハードカバー。
小野寺史宜さんの作品を読んだこともないし、
どんな本なのか全く予想もできないまま手に取り、
そのまま購入してきました。
「ひと」はアタリでした
家に持ち帰り、一晩で「ひと」を読み終えました。
感想は「とても良かった」です。
「2023年、一番面白かった本は?」と問われたら、間違いなく「ひと」と答えます。
ネタバレしないように、「ひと」をご紹介します。
ホラーでもミステリーでもなく、事件性は一切なく、恋愛要素もほとんどない。
ジャンル分けすると人間ドラマになるのかな?
主人公は高校生の頃、事故で父親を亡くした20歳の男性。
母のおかげでなんとか奨学金なしで大学に通っていましたが、母親も病気で急逝してしまいます。
大学をやめて社会人となることを選択する主人公。
彼とその周りの人間との関係が描かれています。
いい人もいるけれど、騙そうとする奴もいる。
難しい表現はなくて、誰が読んでもわかりやすいストーリーです。
「ひと」のよかったところ
基本的に主人公が若いと、なかなか感情移入できないのですが、この「ひと」では主人公と息子を重ねてしまいましたねぇ。
主人公は特別高学歴ではないし、すごい才能があるわけでもない若者です。
でももし自分と旦那が子どもたちを遺して急逝してしまうとしたら、彼の様に生きてほしいと願いました。
賢くなくても、特別な才能がなくても、強くなくても、お金がなくても、ズルさがなくても。
きっと彼の様に生きたら、誰かが見てくれるだろう。
そしてきっと幸せに生きていけるだろう。
落涙まではしませんでしたが、読後は胸が熱くなり、たまにはこういう人間ドラマを読むのもいいなぁとしみじみ感じました。
育児猫は本にかなりスリルや驚きを求めるタイプなのですが、「ひと」にはそういう要素は全くないにもかかわらず、満足感が高かったです。
知らない人が読んだお勧めの本を読むというのは、なかなか面白い経験だなぁと思いました。
↑こちら1クリックで応援よろしくお願いいたします。
では今日はここまで。
諸事情により、ランキングボタンかなり下に設置しています。
よろしかったら1クリックで応援お願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ