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子供に勉強してほしい親が言いがちなセリフについて

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久しぶりに会ったママ友

先日、久しぶりに偶然ママ友Sさんに会いました。

待ち合わせしていたわけではなく、買い物中に偶然会って、懐かしくてついつい話し込んで、せっかくだからそこのマックで・・・って流れで1時間ちょっと会話を楽しみました。

 

Sさんの息子さんは中学一年生。

Sさんとお会いするのは6年ぶりくらいでしょうか。

お互いの子供たちの写真を見せあって、

「他所の子の成長は早いねぇ」と盛り上がりました。

 

Sさんの息子さんは公立中学校に進学したそうです。

ここら辺では受験組の方が圧倒的に少なく、我が家も公立中学に進学予定です。

 

つまり初めての受験は高校受験になるわけです。

Sさんは息子さんが小さかったころは「元気が一番」と、割とのびのび育てる教育方針だったように思います。

小学校ではどうだったのかわかりませんが、少なくとも息子さんを塾には通わせなかったそう。

 

中学校に入ると定期テストである程度順位がわかりますし、成績次第で進学する高校が変わるわけですから、親はいろいろ口を出したくなるようです。

息子さんの順位は真ん中より少し上位だったらしいのですが、全然勉強している気配はないらしく、「もっと勉強したら上位を狙えるのに」とこぼしておられました。

 

後悔してほしくない

親が子供に勉強してほしいときによく言うセリフの一つに

「後悔してほしくない」というのがありますね。

 

これをいう親御さんは、

『自分はあまり勉強しなかった。

そのせいでいろいろ損をした。

あの時もっと勉強していればと後悔した。

だから子供には後悔しないように勉強してほしい。』

という理屈で決まり文句を言うことが多いように思います。

 

Sさんも息子さんに

「今勉強しないと後悔するよ」と何回か話したといっていました。

 

でも息子さんには全然響かないそうです。

 

本当に後悔してる?

育児猫が「自分は後悔してるから、子どもには後悔させたくない」と言っている親御さんは胸に手を当てて考えてほしいことがあります。

 

「勉強しなかったことを本当に後悔しているか?」について。

 

確かに働いていると、学歴で損することもありますね。

悔しい思いをすることもあるでしょう。

 

でも砂を噛むほどの後悔しているなら・・・

 

たぶん今勉強しているんじゃないかしら?

 

学歴を今から変えることは難しくても、資格をとることはできますよね。

学がないことで恥ずかしい思いをするのが嫌なら、本を読んだり漢字を練習したり英語を勉強したり、いくらでも知識を増やす方法はあると思います。

 

でも「後悔しているから、後悔させたくない」という人は、育児猫の知る限りではありますが、今は勉強していないんですよ。

 

それはつまり

勉強しなくてもなんとかなることを知っているから。

そこまで必死に勉強しなかったけれど、結婚して子供に恵まれてそれなりに生きていけるから。

ってことではないでしょうか。

 

そして今勉強している人は、勉強に遅すぎるということはないことを知っているから、子どもに「後悔しないように・・・」とは言わないのでしょう。

 

子どもって大人のごまかしにすごく敏感なんですよねぇ。

 

子どもは勉強が仕事なんだから

上のようなことを言われたら

「いや、大人には仕事がある。子どもは勉強が仕事なんだから・・・」とか

「若い方が物覚えがいいんだから」とか

いろいろ反論したくなる気持ちもわかります。

 

でもですね。

自分が子供のころ、真剣に勉強できなかった人には思い出してほしい。

 

勉強って、孤独でつらい作業なんです。

それに仕事って言われても、報酬は「比較的いい人生」という漠然とした未来。

 

若い方が覚えられるかもしれないけれど、若いときならではの誘惑もたくさんあります。

 

さらに思春期に入ると、精神的にも肉体的にも不安定になり、親の言うことをまっすぐ言葉通りに受け止めること自体が非常に困難になりますよね。

中高生のころ「子どもなんだから」と親から言われるのは、ほとんどの人にとって不快で耳を半分ふさぎたかったのではないでしょうか。

 

たいていの人が、自分の若いころを振り返れば、身に覚えがあることだと思います。

 

例外もある

もちろん勉強が楽しくて面白くて・・・っていう人もいます。

そして、そういう方は自分が親になったとき、子供に「後悔しないように・・・」とか言わないんですよねぇ。

 

だって勉強に関して後悔していないんだもの。

 

そういう親が考えることは

「どうやったら学ぶことを面白いと思ってもらえるか」ってことのような気がします。

 

気づいたら勉強を楽しんでいて、成長とともにどんどん賢くなって、いい大学に入って望みの職についていて、生活に余裕があって・・・ていう状況がそうさせるのかもしれません。

 

子どもに勉強を面白いと思わせるには、親の方にも余裕が必要ですから。

 

口を出してはいけないのか

勉強は孤独でつらいけれど、「成績が悪いよりもいい方がいい」ということくらい、子どもだってわかっています。

でも勉強を何もしていない親から、「後悔するよ?」とか「勉強しなさい」言われたくないわけです。

 

じゃあ、家に余裕がなくて、子どもに勉強の楽しさを伝えられない親は、勉強に関して口を出さない方がいいのでしょうか?

 

実は育児猫は「出さない方がいい」と思っています。

 

口を出すのは控えて、『自分が勉強する』姿を見せること。

たぶんこれが一番いいです。

 

英検とか漢検とかを目標にしてもいいし、ほかの資格でもいいし、手芸とかDIYとか自分が苦手なことでもいいから、一生懸命調べたり失敗したりしながら努力する姿を見せる。

 

すると後悔しない為ではなく、「今勉強したいからしているんだ」という無言で説得力のあるメッセージになります。

 

自分は若いころ勉強できなかった。

でも今は時間が取れないとか、体力的に難しいなど、様々な理由で自分が努力する姿を子供に見せるのは難しい人。

 

そんな人が子供の勉強に口を出すなら

「勉強って大変だよねぇ」

「難しいよね」

と共感するのがベストだと思います。

 

親の「勉強しなさい!」で勉強してくれるのは、小学生まで。

そして、そんな風に勉強した子は結構伸び悩むことも多いです。

『「勉強しなさい」の一言で偏差値が1下がる』なんて話もあります。

toyokeizai.net

もちろん実際に1下がるわけではないですが、「勉強しなさい」というセリフがプラスに働くことはないということ。

 

だから小学生の間は勉強を嫌いにさせないこと。

そして中高生の間は、勉強してほしい気持ちは隠して、共感し、ときには勉強する背中を見せる・・・

あとは規則正しい生活を送れるように気を配る。

 

それがお金持ちじゃない家庭の親にできる、最大のサポートのような気がします。

 

子どもは子どもの人生を歩むのですから、してあげられることなんて微々たるもの。

そんな風に親がある程度線を引くことで、子どもも過度なプレッシャーを感じずに済むはず。

 

 

冒頭のSさんには「気持ちはわかるけれど、勉強しなさいって言ってもなかなか響かないよねぇ」とだけ話しました。

あまり深い関係ではないので、踏み込みすぎると失礼かなぁと・・・

 

子供の成績の話って、リアルではマウントとってると勘違いされかねないし、難しいものです。

 

この記事を読んでくださった方の参考になれば幸いです。

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では今日はここまで。

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