台風バカとは
「台風バカ」をググってみたら、なんと何も出てこないではありませんか。
皆さん、台風バカっていう言葉は使わないのでしょうか?
育児猫は実家で結構使っていたのですが、実は育児猫の実家の造語だったのかしら・・・。
「台風バカ」とは台風が来るとテンションが上がり、あえて危ないことをしたくなるような人のことを指して言います。
台風が来ているのに、川の様子を見に行ったりしてしまう人、暴風が吹き荒れる中、なぜか街中をパトロールしてしまう人、危ないって言われているのに海に遊びに行っちゃう人、などを指します。
最近では、「台風が来ると外の様子を見に行ってしまうのは、不注意だけが原因ではない。低気圧が起こすメンタルの不調がおかしな行動をとらせてしまう説」もあるようですね。
そして育児猫は若いころ、かなりの「台風バカ」でした。
実家の家業が多少影響していたのだと思います。
最近ではあからさまにテンションをあげたりはしません。
常識を身に着けて大人になったということもあるのでしょうが、それ以上に若いころかなり危ない目に一度あったことがありまして、それ以来台風の時に外に出るのは控えるようになったのです。
今日はその日のことをちょっと思い出したので、書こうと思います。
海辺の町に住んでいました。
育児猫は熊本出身。
熊本の中でも干拓地に住んでいたので、海が近い町でした。
海が近いといいこともあれば悪いこともありますが、やはり水害が怖いのは大きなデメリットだと思います。
毎年のように台風が通過し、大なり小なり被害がでるような町でした。
木が折れる、信号機が倒れる、停電・・・・
驚くようなことではありませんでしたねぇ。
そして子供のころは父の仕事の影響で、むしろ台風を待ち望んでいたところもありました。
そんなわけで育児猫は台風というものに慣れきっていました。
台風に海を見に行く
今から30年ほど前。育児猫は10代後半。
そのころ、育児猫は今の旦那と付き合っていました。
毎晩のようにあてもなく二人でドライブに行くのが習慣になっていました。
ある晩、21時ころ旦那が育児猫を迎えにきました。
今思うと、用もないのに会いたくなる、最も楽しい時期だったのでしょう。
その日は台風が近づいていました。
でもその時点ではそれほど雨も風も強くありませんでした。
あほだった旦那と育児猫は二人で海を見に行くことにしたのです。
夜の海は穏やかに見えました。
「たいした事なさそうだねぇ」
「つまんないねぇ」
なんて罰当たりなことをいいながら、二人でなんだかよくわからないおしゃべりをしながら、ウトウトしてしまったのです。
車は港の駐車場。
海とは10メートルほどしか離れていません。
今なら「あほか!死にたいのか!」と全力で突っ込むところですが、文字通りアホだった二人は2~3時間寝てしまったのです。
暴風で目が覚める
ウトウトしていた育児猫でしたが、車外が暴風雨で荒れ始めた音で目が覚めました。
旦那はまだ寝ています。
「ちょっと本格的になってきたな」なんて、寝ぼけた育児猫はまだまだあほなことを考えていました。
風がちょっと強く吹き付けて、車が揺れました。
「あれ?なんかこの揺れ方ちょっとおかしいな・・・」育児猫は窓を開けて外を見ました。
血の気が引くとはあのことでしょう。
駐車場には海の水が流れ込み、一面海と化していたのです。
深さはまだ10cmあるかないか、位だったと思いますが、風が吹くたびに車は軽く流されていました。
育児猫は旦那を文字通りたたき起こしました。
旦那も状況を確認すると一発で眠気が吹っ飛んだようです。
幸い、車のエンジンがかかり、駐車場を無事に脱出することが出来ました。
でもあと30分、育児猫が眠っていたら・・・
今こんな風にブログを書くことも出来なかったかもしれませんねぇ。
台風が来たら、不要不急の外出は避けましょう
当たり前なんですけどね、台風が来たら安全なところにいましょう。
台風は先に備えることが出来る災害です。
海や川にいくなんてもってのほかです。
いうまでもありませんが、海や川に行っても災害を食い止めることなんてできません。
ただ行方不明者が増える危険が増すだけです。
あの晩、車がちょっとプカプカしていることに気づいた瞬間は本当にゾッとしましたねぇ。
本当に死と隣り合わせだったなぁと思います。
子どもたちにも「台風って怖いんだよ?」ということを含めて、いつか話してあげたいです。
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では今日はここまで。
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今週のお題「ゾッとした話」