のどか森の動物会議とは
「のどか森の動物会議」は、童話館出版から出版されている児童文学。
作者はドイツのボイ・ロルンゼン。
対象年齢はおよそ10歳から。
全168ページです。
1980年には75分の1本立てではありますが、フジテレビでアニメ化もされているんですねぇ。
私は見たことないんですけど、見て見たいです。
この「のどか森の動物会議」は童話館出版から長男に送られてきた一冊です。
育児猫家は童話館のブッククラブに入会しているのです。
「のどか森の動物会議」が届いてから、長男はすぐにさっと読んでしまいました。
感想を聞いたら「面白かったよ」とだけ言っていたと思います。
そして次男君も「のどか森の動物会議」を読みました。
次男君はすっごくおもしろかったようで、笑い転げながら読んでいました。
そして、この長いお話を何度も眠る前の「読み聞かせタイム」にねだるのです。
168ページすべて読む時間はさすがにありません。
18章に分かれているので、一日1章ずつ。
ときどき先が気になって長女や長男も続きをせがむので、3章読む日もあります。
とにかく「のどか森の動物会議」を、4回ほど繰り返して読み聞かせています。
今日はそんな次男君のお気に入り「のどか森の動物会議」の魅力をお伝えしたいと思います。
のどか森の動物会議のあらすじ
かわず村という小さな村の近くにのどか森という立派な森がある。
のどか森にはペーターと呼ばれる賢い妖精と動物たちが平和に暮らしていたし、かわず村はのどか森には興味がない。
ところがある日、かわず村の村長が「森の木を切って売り飛ばし、100万長者になろう」と言い出す。
のどか森のことを「自分たちの森だから、木を切るのも自由だ」と村長は言うのだ。
村人は大賛成。
たった一人、羊飼いのシュトッフェルじいさんだけが猛反対するけれど、一人で反対しても止めることはできない。
ところがこの村長の話を偶然居合わせたカラスのヤコブスも聞いていた。
ヤコブスは人間の言葉がわかる、一羽だけの特別なカラスなのだ。
ヤコブスは森の妖精ペーターに報告。
さっそくペーターは動物会議を開き、
「のどか森から手を引け」をスローガンに様々な妨害を試みる。
でも動物たちはみんな、かわず村の人間とケンカしたいわけではない。
今まで通り、仲良く暮らしていきたいだけなのだ。
だからかわず村の人たちを攻撃したり、ものを壊したりはしたくない。
そこで動物たちがとる手段は・・・?
のどか森の動物会議のよさ
おそらく作者はこの物語で人間と自然の共存を問いたかったのだと思います。
でも育児猫家の子供たちはそんな難しいことは考えません。
動物たちの考える妨害工作は、大人は困るけれど、子供は笑ってしまうようなことばかり。
大人も動物も真剣だけど、動物側が人間を出来るだけ傷つけないように、でも考え直させたくて行う必死のいたずら。
これに対して、大人は金に目がくらみ、動物をバカにして、怒り、ムキになり、疲れ果てて・・・
とにかく笑って笑って、最後はハッピーエンド。
いつか大人になって、ひょっとしたら「あの話はこういう問題について書きたかったのかな?」と思う日も来るかもしれません。
でもそういう「学び」はおいといて、とにかく笑い転げながら読めるところに「のどか森の動物会議」の良さがあると思います。
正直な感想
育児猫の正直な感想を言えば「飽きた」ですw
子どもって何度も何度も同じ話をせがみますよねぇ。
大人は『お話』に、新しい学びや発見、驚きなどを求めていて、何度も繰り返し読むと飽きちゃいます。
私も繰り返し読む本がたくさんあります。
でも児童書は基本的にシンプルな内容なので、すぐに飽きちゃうんですよねぇ。
でも子供は『お話』に、『安心感』を求めることもあります。
特に読み聞かせの『お話』はその傾向が強い気がします。
同じ話の同じオチを聞いて、
「あ~今日もよかった」と眠りにつくことに喜びがあるのでしょう。
だから育児猫も、飽きてるけど飽きていない顔をして、読み聞かせています。
あとこういう話で気を付けているのは
「このお話が言いたいことがわかる?」的な学びを強要しないことです。
そもそも言いたいことなんて作者と話してないからわからないし、勉強のにおいがした途端子供は嫌いになることも多いです。
ですから、読み聞かせで一番大事にしているのは「楽しむこと」。
「お母さんに読んでもらって楽しかったなぁ」と将来思い出してもらえたら、たとえ学びがなかったとしても本望です。