傘の歴史
昔の傘と言われると、時代劇をイメージする人が多いのではないでしょうか。
でも実際の傘の歴史はもっと長く、4000年ほど前のエジプトの壁画にはすでに残っているそうです。
ただしこの時の傘は雨傘でなく、日傘だったのです。
身分の高い貴族や王族などが従者に持たせていたもので、傘というより現在ならビーチパラソルの方が近いかもしれません。
ちなみに当初は開閉式ではありませんでした。
開閉式の傘が登場したのは13世紀のイタリア。
この時も傘はやはり日差しを遮ることが目的で、日傘です。
この開閉式の日傘がヨーロッパに広まっていくのです。
この傘が雨傘として利用されるようになったのは、18世紀ごろの雨の多いイギリス。
雨の日に傘を差した紳士がいて、それを見た人たちに笑われたという話が残っているそうです。
でも次第に周りの人も真似をするようになり、雨の日に傘をさすということが定着していったのです。
それまでは雨が降ったらただ濡れるだけだったというのだから、面白いですよねぇ。
こうやって発展した洋傘が日本に入ってきたのは江戸時代。
ですが当時の日本は鎖国中。
ヨーロッパの文化が民衆の間に広まることはほとんどありませんでした。
広く知られるようになったのは、明治時代に入ってから。
もちろん当初はとても高価で一般庶民が手にすることが出来るようなものではなかったそうです。
日本の傘の歴史
日本の傘と言えば和傘で、これはヨーロッパのものとは違う歩みがあるんですよ。
古代中国で発明された天蓋と呼ばれる開閉できない傘が日本に伝わったのが、和傘の始まりだと言われています。
天蓋はもともと魔除けが目的の貴人が使用するものでした。
日本では当時、衣笠(きぬがさ)と呼ばれていました。
平安時代には竹細工の技術が盛り込まれ、安土桃山時代には和紙に油を塗ることで防水機能をもたせたそうです。
つまり雨傘の誕生は、ヨーロッパより日本の方が速かったのですね。
江戸時代には分業制で傘は作られるようになります。
傘に屋号のデザインして客に貸し出し、宣伝に使うなんてことも江戸時代にはじまったそうです。
傘の制作は武士の副業としても定着していたようです。
時代劇等でみたことあるかたも多いと思います。
雨傘としては和傘の方が先輩なんですが、現在は和傘は洋傘に押されて、ほとんど制作されていません。
やはり自然素材で作られていて、重くて耐久性に問題があることが要因でしょう。
現在の和傘は、観光地で日傘として貸し出されたり固定してパラソルの様にして使われることはありますが、雨傘としての利用はほとんどないようです。
傘って進化しない
育児猫が生まれて40数年。
身の回りの家電や道具はとにかく変化しました。
テレビは薄っぺらくなったし、洗濯機は全自動(最初の記憶では二層式でした)になりました。
冷凍庫も霜がつかなくなったし、製氷が自動になりました。
衣服で言えばファスナーはYKKだけじゃなくなって、いろんなデザインがあるし外れにくくなりました。
こんなにいろいろ進歩してきたのに、傘ってほとんど変わりませんよね。
育児猫が小学生の頃は、ジャンプ傘・折り畳み傘・ビニール傘はすでにありました。
まだまだ不便なのに、ここから進歩しないですよね。
持ってると邪魔だし、前が見づらいし、風が吹くと危ないし・・・
そもそも足元びしょ濡れになるし。
育児猫は現在↓のような逆さ傘を使っています。
畳むときに濡れていない内側が外に来るので、車内等に持ち込んだ時に周りを濡らさなくて済むんですよね。
あと自立するのも助かります。
お洒落だし使い勝手もいいんだけど、足元が濡れるとか、そういう不便は全く解消されていないんですよねぇ。
あと店頭にある普通の傘立てに入りづらいという欠点もあります。
オランダで誕生した風速70km毎時にも耐えられる傘はすごいとは思うのですが、そんなに風が強いなら家から出たくないなぁ。
でもどんなに暴風雨でも外に出ないといけない人には必須なんでしょうね。
でも私はもっと普通の雨に、もっと快適な雨傘の誕生を待ちわびているんですよ。
傘の開発は次世代を生きる子どもたちに任せよう
ということで、便利な傘とはどんな傘か?を子どもたちに聞いてみました。
次男君はランドセルと一体化させたいとのこと。
安全対策がカギになりそうですねぇ。
傘がどこかにひっかかったら、自分も引っ張られちゃうからねぇ。
長男君は持たなくてもいい傘にしたいとのこと。
それはなかなか魅力的だね。
頭頂部にセンサーを付けて、傘と連動するといいかも。
突然の強風にどこまで対応できるかがポイントだね。
飛んでいくときに、せめて危険がないようにしないとね。
長女ちゃんはとにかくかわいくしたいとのこと。
まぁ結構かわいい傘はあるんだけどね。
でももっとファッションと一体化する手はあるかもしれないですね。
なんか服から妖精の羽みたいに出てきたらかわいいかも。
洗濯大変すぎるか・・・。
まぁまだアイデアは穴だらけですが、きっと20年後くらいに育児猫家の子どもたちが新しい傘を開発するはず!
そのときはみんなで買ってあげてください。
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では今日はここまで。
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