岩戸山歴史文化交流館 いわいの里とは
先日福岡県八女市の夢たちばなビレッジで1泊した記事を書きました。
夢たちばなビレッジのチェックアウトは10:00。
とはいえ、せっかく八女まで来ているのですから(結構な山の中です)、そのまま帰るのはもったいない。
近くに何か見学できるところないかな?と探してみつけたのが「岩戸山歴史文化交流館 いわいの里」です。
岩戸山歴史文化交流館とは九州の豪族「筑紫君」一族が残した古墳群を中心に、八女市の歴史を教えてくれる交流館なのです。
岩戸山古墳は古墳時代に作られた九州最大級の前方後円墳なんですねぇ。
育児猫全く知りませんでした。
いわいの郷に到着
八女は福岡の中でもかなり田舎に分類されると思います。
のどかな八女の風景の中に突然現れる近代的な建物。
それが「岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷」です。
立派な建物ですが、ご心配なく。
館内の見学は無料ですよ。
お決まりの顔出し写真スポットです。
長男はもう顔を出してくれることはないのでしょうか・・・
九州古墳カードなんてあるんですねぇ。
ちゃんと見学してアンケートに答えたらもらえましたよ。
この建物の中には常設展示場や図書館などがありますが、せっかくですから古墳から見学したいですよね。
この建物を通り抜けて、最も大きな「岩戸山古墳」に行けるんですよ。
岩戸山古墳
実際に岩戸山古墳に行ってまいりましたよ。
岩戸山歴史文化交流館の裏口から出るとすぐに古墳への道が見えます。
ここが後円部らしいのですが、大きすぎて何が何だかわからないですねぇ。
途中で神社にお参りして古墳に行きました・・・
とにかく蚊が多くて大変。
虫よけを持っていて幸いでした。
夏に行かれる方は、虫よけを忘れずに~
トトロが出てきそうな森ですねぇ。
一番上に登っても、古墳全体の形はなんとなくしかわかりませんでした。
こちらは出土品のレプリカ。
岩戸山歴史文化交流館の常設展示
暑い中、ぐるっと回ってから屋内に戻って常設展示コーナーを見に行きました。
八女一帯を支配していた、豪族「筑紫の君」の首長だった磐井の話がメインです。
古墳時代、本州ではヤマト政権が力をつけ統治していました。
そして朝鮮半島ではヤマト政権と交流のあった加羅が新羅に土地を奪われたため、ヤマト政権は朝鮮に出兵しようとします。
これに気づいた新羅が九州の豪族磐井に賄賂を贈り、ヤマト政権の出兵を妨害しようとしたと日本書紀には載っています。
これを「磐井の乱」と呼んでいます。
展示品は本物の出土品のようです。
状態がいいので、びっくりしました。
もちろんある程度復元してあるみたいですけれど。
日本書紀で磐井はヤマト政権に反乱した人物として載っていますが、磐井は九州の自治を望み、朝鮮出兵を拒んだため、ヤマトと戦わざるを得なかったという説がこの岩戸山歴史文化交流館の主な主張のようです。
立場が変われば見方が変わりますよねぇ。
ヤマト政権からしたら反乱分子だった磐井も、九州では英雄だったということのようです。
結局磐井はヤマト政権に敗れ、息子はヤマト政権の軍門に下りました。
この豪族磐井の墓が、岩戸山遺跡最大の前方後円墳で、育児猫家も散策した場所なんですねぇ。
岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷の感想
「ちょっと渋すぎるかなぁ」
「無料だし楽しくないかなぁ」
と思いながら立ちよった交流館でしたが、思ったよりもずっと楽しめました。
本物が展示してあるのがまず嬉しいですねぇ。
子どもたちはまだ学校で歴史を学んではいませんが、立場が変わると見方が変わるんだということは学ぶことが出来たと思います。
展示もよく工夫してあってわかりやすく、無料なのに子供から大人まで十分楽しめる施設でしたよ。
近くにおいでの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。