みえるようになってから・・・
先日、金縛りから始まり、見えないはずのものが見えるようになっちゃった経緯を書きました。
今日はその後どうなっていったのかについて書きたいと思います。
その手の話が苦手な方は、回れ右してくださいね~
深夜に墓地に向かう薄い緑色の女性を見て以来、育児猫は何度も普通じゃない『何か』を見ることになりました。
自分で「気のせいなんじゃない?」と思えるものを省いても、
かなりの数を見ました。
一緒にいる人には見えないことの方が多く、証人はほとんどいませんから、本当に投げやりですけど「信じるか信じないかはあなた次第」としか言えません。
しかもどんどんクリアにはっきり見えるようになってきました。
色々見たけれど、特に印象深かった『何か』を今日はご紹介したいと思います。
ガソリンスタンドで給油中の男性の肩に
二十歳前後頃だったと思います。
深夜、友人の車でドライブしていてガソリンスタンドに立ち寄りました。
セルフのスタンドだったので、運転手の友人は降りて給油していました。
育児猫はトイレを借りに車から降りました。
トイレから戻ると、友人の車の隣で給油している男性がいました。
多分20代後半くらいだったと思います。
身長が少し高めでやせ型。
特別怖そうな雰囲気でもない特徴のない男性でした。
ところが、その男性は両肩に何か乗せているのです。
サイズ的に、育児猫は「ぬいぐるみか何か乗せているのかしら?」と思いました。
当時はUFOキャッチャーが流行っていましたし、車にUFOキャッチャーで獲得したぬいぐるみをたくさん乗せている人は珍しくありませんでした。
そういうぬいぐるみをウケ狙いで両肩に乗せているのかぁ?と思ったのです。
「真面目そうなのに、何かの罰ゲームなのかしら?」と思いながら、
まじまじと見ると・・・
赤ちゃんでした。
両肩に赤ちゃんが乗っていたのです。
生まれたてほやほやな感じの裸の赤ちゃんが二人。
もちろん現実には起こり得ません。
肩にベルトもなしに赤ちゃんを乗せるなんてできないし、そもそも肩に生まれたての赤ちゃんを乗せるなんて無理でしょう。
しかも両肩。
育児猫はかなり驚いたので、何度も見直しました。
でも何度見ても確かに赤ちゃんでした。
その男性は赤ちゃんを両肩に乗せたまま、車に乗り込み、どこかに走り去っていきました。
友人には全く見えなかったそうです。
赤ちゃんが降ってくる
これは私が20代前半の頃です。
自分の部屋で一人、ゲームをしていました。
数時間していたので、疲れていたのは否めません。
でも幻覚を見るほどでもなかったとは思います。
とにかくふとした瞬間、上から赤ちゃんが降ってきました。
赤ちゃんは私の胸元に落ちてきて、しっかり抱き着いてきました。
この時初めて、「重さ」や「触感」を感じました。
赤ちゃんはぬめぬめとしていて、全裸で男の子でした。
赤ちゃんが降ってきた瞬間から、完全に金縛り状態になった育児猫。
何分そのままだったのか定かではありませんが、感覚としては10分くらい赤ちゃんと一緒だったと思います。
赤ちゃんは突然、ふっと消えていなくなりました。
色々みたけれど、この時が一番怖かったような気がします。
道端に光る白い・・・
これも育児猫が20代半ばごろの夏の話です。
深夜お腹が減った育児猫は、兄の運転で近所のコンビニに買い物に行きました。
育児猫兄妹が当時利用していたコンビニへの道は、軽自動車同士の離合も危ういほどの狭さの裏道でした。
もちろんもっと広い道もあるのはあるのですが、そちらは信号があるし遠回りだったので、たいてい裏道を利用していました。
もちろん、スピードは出せませんけれど。
兄の車はエアコンも効かないぼろい軽トラ。
蒸し暑かったので、窓は運転席側も助手席側も全開でコンビニへと向かっていました。
すると道の前方左側に、白く光る何かがあるのです。
道の左側はかなり古くからの住居が立ち並んでいました。
なんだろう?と思って、よ~く見ると
光っているのは男の人のおしりだったのです。
古い家の前にはステンレスのシンクがおいてあり、そのシンクのヘリに男の人は両手をついていました。
そして白いTシャツを着ていたのですが、下半身は丸出し。
道路側におしりを突き出す形で立っていたのです。
おしりに軽トラのライトが反射して、眩しいほど白いおしり。
この時点で育児猫は、完全に普通の(?)露出狂だと思っていました。
あまりにもシュールな光景だったため、爆笑したかったけれど、狭い道を窓全開で進んでいるわけですから、笑ったら聞こえてしまいます。
そこである程度離れるまで、笑うのを我慢しました。
そして離れてから兄に「いやいや、なかなかすごい露出狂だったねぇ」と話しかけました。
兄も笑うのを我慢しているのだろうと思い込んでいたのです。
ところが兄には何のことかわからない様子。
「え?おしり突き出してる男の人がいたじゃん」
「まじか?じゃあ、帰りにまた教えて」
と言って、買い物を済ませ、また同じ道を帰りました。
今度は徐行よりもさらにゆっくりと・・・
まだ露出狂はいました。
兄の窓からほんの1m位の距離に、おしりがあります。
「ね?」と目で訴える育児猫に、兄は黙って首を振りその場を離れました。
そう兄には見えなかったのです。
おしりも男性も育児猫の目にしか見えないのでした。
さんざん「みえる」話を書いてきましたが・・・
こんな風に、育児猫はどんどんはっきりみえるようになってきました。
もう後半は「普通の人間」と「他の人には見えない存在」との違いが判らなくなってきました。
そのため真剣に、いつか「他の人には見えない存在」にうっかり声を掛けてしまうことをおそれていました。
でも10年以上、いろいろ見てきて育児猫はある結論に達したのです。
それは「あれはいわゆる幽霊ではない」ということ。
育児猫は「みえる」くせに霊能者とか霊媒師とかに対してすごく胡散臭いと思っていますし、先祖の霊が・・・なんて考えたこともありません。
じゃあ目の錯覚だと思っているのかというとそうではありません。
確かにみえるんだけど、あれは「いわゆる幽霊ではない」と結論付けたのです。
それってどういうこと?な話はまた次回。