広島県廿日市市
育児猫は今年の春まで「廿日市」を見たことがなかった(気がする)し、もちろん読めませんでした。
今年の春休み、育児猫家は車中泊で中国地方をぐるっと回ったときのこと。
もちろん広島にも立ち寄ったわけですが、そのとき「廿日市」という表記を見かけて、「なんて読むんだ?」となりました。
旦那はさも当然そうに「はつかいちだよ」と答えました。
旦那は実は小学校低学年までは広島に住んでいて、廿日市市は広島市に隣接していることもあり、知っていたのです。
もちろん「へぇ」とはなったわけですが、育児猫は「どうして?」となりました。
「はつか」といえば「二十日」
「はつか」と聞けば、たいていの人が「二十日」って思いますよね。
育児猫だけ?
結婚してからというもの旦那の口から「はつかいちのおばちゃんがさ~」みたいな話題が出ることもありましたが、勝手に脳内で「二十日市」と変換しておりました。
ですが実際は「廿日市」だったわけです。
10年騙されていた・・・
しかも「廿」という漢字、見たこともありませんでした。
そこで旦那に「廿日」と「二十日」って関係あるの?
と聞いてみました。
すると旦那は
「え?考えたことなかったけど、関係ないんじゃない?」とのこと。
「え?考えたことないの?」と育児猫は驚きましたが、子供のころから「廿日市=はつかいち」な旦那にとっては、考えるに値しないことなんでしょうね。
廿って、何なのよ
でも育児猫はこんなに画数が少ない漢字なのに、今まで見たことがなかったことに結構衝撃を受けていましたし、何より「はつか」に「二十日」以外の意味があるかもしれないということにも驚きました。
そこで「廿」という漢字を帰宅してから漢和辞典で引いてみたのです。
すると「廿」は訓読みで「にじゅう」と読む漢字だとわかりました。
ちなみに音読みは「ジュウ」
そして三画だと思っていたけれど、「廿」は四画の漢字なんですよ。
「廿」の成り立ちは「十+十」なので、書き順も縦棒と横棒別に書くんでしょうね。
面白いなぁ
廿=二十、つまり廿日=二十日
というわけで、「廿」は「二十」という意味だし読みも「にじゅう」。
つまり「廿日」は「二十日」です。
まぁ熟字訓(もともと漢字にある読みではなく、当て字だということ)なのはどちらも同じですけどね。
ちなみになぜ「廿日市市」となったか?なんですが、
鎌倉時代に厳島神社を再建するために(承久の乱で本殿が焼失したため)たくさんの鋳物師が現在の廿日市市に移り住んだそう。
そして厳島神社の年4回の祭礼の最終日がすべて20日だったことから、鎌倉中期には「市」が20日に立つようになり、そこから「廿日市」と呼ばれるようになったのだそう。
全国各地に「〇日市」という地名は点在していますが、どれもほとんどが同じような由来で、その中でも広島の廿日市は最古のものだと考えられているそうですよ。
廿、知っていましたか?
「廿」の漢字をもともと知っていて、意味もご存じの方にはつまらない記事になりました。すみません。
でも育児猫は40超えるまで知りませんでしたし、すごく「廿」の成り立ちとか意味とか読みとか面白かったんですよねぇ。
「廿」という漢字も面白かったんですけど、子供のころから「廿日市」を知っている旦那は、「廿日」=「二十日」だなんて思ったこともないということも、興味深い発見でした。
ずっと廿日市に住んでいれば、学校で「地域の歴史」として習ったりしそうなんですけどね。
「大人になっても知らないことだらけなんだよねぇ」と子どもたちとも話しましたし、
「あれ?これってどういうこと?」って感じたときに調べると面白いんだよねぇということも知ってもらえたら嬉しいんだけど、伝わったかなぁ。
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