大塚国際美術館
皆さん、大塚国際美術館をご存じですか?
育児猫が四国地方に車中泊の旅に出ることが決まった時、まっさきに「行きたい!」と旦那に主張したのが「大塚国際美術館」。
大塚国際美術館の「大塚」は、オロナミンCやポカリスエットで有名なあの大塚製薬グループなんですって。
徳島県鳴門市が大塚グループ発祥の地らしいのですよ。
大塚国際美術館に展示してある美術品は世界中の美術品を原寸大で陶板に焼き付けたもの。
大塚グループの『大塚オーミ陶業株式会社』が生んだ特殊技術を使って、西洋名画1000点以上を複製、展示してあるのです。
普通の美術館だったら、絵画は触れることが出来ませんし、近づくことさえできないこともありますね。
でも大塚国際美術館の陶板複製画は近づくことも触れることもできます。
地下3階から地上2階の延べ床面積29412平方メートル(国内で2番目に広い)にとにかくすごい規模で様々な美術品が展示してあるのです!
そんな大塚国際美術館に育児猫家が行ってまいりましたよ~
大塚国際美術館
速足で「鳴門の渦潮」を見たあと、育児猫家は大塚国際美術館に移動しました。
場所は渦の潮のすぐ近くです。
直線距離なら3~400メートルくらいでしょうか。
とはいえ、くねくね道なので徒歩ならそれなりにかかると思います。
バスがひっきりなしにエントランスにやってきます。
大塚国際美術館の入場料金は
大人 3300円
大学生 2200円
小中学生 550円
となっています。
前売り券は少しお安くなりまして
大人 3160円
大学生 2140円
小中学生 530円
です。
育児猫家は予定がはっきりしない車中泊の旅でしたから、前売り券は残念ながら購入できず、当日券を購入いたしました。
駐車場は無料の専用駐車場があるようです。
アクセス方法など詳しい情報はこちらの公式ページをご覧くださいね~
さぁ、入館いたしましたよ
このエスカレーターを登りきったところが、地下3階になります。
最初は「どういうこと?」と思いましたが、大塚国際美術館は山の中に作ってある美術館なんですねぇ。
地下3階から地下1階までは山の中、地上1,2階は山の上に位置しているということなんです。
シンプルな通路ですが、ワクワクしちゃいます。
システィーナ・ホール
ほとんどの入館者がまず足を踏み入れるのは、『システィーナ・ホール』でしょう。
『システィーナ・ホール』はバチカン市国にある『システィーナ礼拝堂』の壁画と天井がを再現した環境展示。
すごいねぇ・・・
月並みなんですけど、本当にすごいんですよ。
天井を眺めて口が「ぽか~ん」となります。
規模が大きすぎて写真が難しい。
もちろん最後の審判も再現されています。
育児猫がバチカン市国に行くことは、おそらくこの先もないと思います。
ましてや子どもを3人連れて、欧州旅行なんて、夢のまた夢です。
バチカン市国に行けなくても、ここにくればミケランジェロのすごさを体感することはできます。
もちろん本物のシスティーナ礼拝堂とは違う部分も多々あります。
例えば床、窓、入り口などなど。
↑はネット上で拾ってきたシスティーナ礼拝堂の画像です。
やっぱり本物にはかないませんねぇ・・・
でもね「こんなすごいのがバチカン市国にあるんだって」
「バチカンのはもっとすごいんだよ」
「ミケランジェロっていう人が、足場を作って直接天井に書いたんだよ」
とか、話は膨らみますよねぇ。
『システィーナ・ホール』だけで1時間はつぶせそうです。
地下3階の展示
大塚国際美術館の地下3階には主に古代と中世の美術品が展示されています。
ルネッサンス期のものも展示してありますが。
例えば『エル・グレコの祭壇衝立復元』
このエル・グレコの祭壇衝立は、スペインにあったそうですが、ナポレオン戦争で残念ながら失われてしまったそう。
それをスペイン美術史研究家の推定に従い、スペインのプラド美術館にあるエル・グレコの『キリストの復活(左上)』『キリストの磔刑(中央↑)』『精霊降臨(右上)』『受胎告知中央↓』『キリストの洗礼(右下)』にルーマニア国立美術館にある『羊飼いの礼拝(左下』を加えて推定復元したものだそう。
現実にはこれだけの名画を集めて復元することは難しいですから、陶板での再現ならではですね。
聖マルタン聖堂はフランス、ノアン=ディック村にある小さな聖堂。
フランスにいつか行けるとしても、やっぱりルーブル美術館のような有名なところから行くでしょうから、現地で見ることはやっぱりかなわないでしょうねぇ。
触れて、暗いところを覗き込んで、と本物だったら絶対できない観察が出来ます。
全ての(特に小さな絵画にはないことが多い)展示にあるわけではありませんが、大物の展示にはこのように丁寧な解説も書かれています。
こちらは『貝殻のヴィーナス』
西暦79年に火山の噴火によって消滅してしまったポンペイから出土されたもの。
およそ2000年前、これほど美しい絵が描かれていたんですねぇ。
お次はイタリアの『スクロヴェーニ礼拝堂』
スクロヴェーニ礼拝堂は高利貸しで大金持ちになったエンリコ・デッリ・スクロヴェーニがパトロンとなって1305年に完成した礼拝堂。
中のフレスコ絵画はジョット・ディ・ボンドーネが描いたもの。
エンリコは高利貸しを生業としていたため、魂が地獄に落ちるのをおそれてこの礼拝堂を建設したのだと考えられています。
つまり免罪符替わりですねぇ。
それほど当時の欧州人たちにとってキリスト教の教えは絶対だったのでしょう。
天井もゴージャス。
お金かけすぎて、神様に叱られないか心配です。
ブログでは大物を中心にご紹介しましたが、実際には小さな絵画の複製もたくさん展示されています。
絵画だけではなくて、お皿などの展示品も数多くありましたよ。
とにかくすごすぎる大塚国際美術館。
地下3階だけで、フランス・スペイン・ギリシア・イタリア・バチカン・失われたポンペイまで・・・
この体験は濃すぎます!
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