セミの幼虫を長男が発見
先日、奥八女焚火の森キャンプフィールドでキャンプをして、帰宅した日のことです。
育児猫と旦那は、キャンプ場で雨に降られて泥が付いたテントをお庭で干しておりました。
幸い自宅は晴れていたので、すぐにテントも乾き、旦那と二人で畳んで収納しようとしていた時です。
一緒に庭に出ていた長男が庭の隅で
「お母さん!見てみて!」と育児猫を呼びました。
興奮気味の声に、育児猫も次男も長女も集まってみてみると
育児猫家とお隣さんとの境界線にあるブロック塀の上を、せかせか歩くセミの幼虫がいるではありませんか!
この季節、抜け殻はいくらでも発見できますが、早寝早起きの子供たち。
幼虫はなかなか見ることが出来ません。
セミの幼虫は大抵、午後7~9時に土の中から這い出してきて、2~3時間で羽化を終わらせて、完全に羽が固まって飛べるようになるのは早朝のことです。
育児猫は子供の頃新聞配達中に何度もセミや蝶の羽化を見たことがありますが、子供たちはセミの羽化を2,3回見ただけです。
ましてやまだ羽化を始めていない幼虫を見つけるのは初めてです。
全員でセミの幼虫を追跡しましたよ。
意外と歩くスピードが速い幼虫を興奮しながら追いかける子供たち。
結構長いことセミの幼虫って羽化する場所を探すのですねぇ。
幼虫は長男が見つけてから1時間半ほどウロウロした後、子供たちが用意した止まり木の一つを選んで登ってくれました。
すぐに羽化するわけではない
止まり木に登ってからも、すぐに羽化が始まるわけではないのですね。
ひょっとしたら、子供たちの気配を感じて落ち着かなかったのかもしれません。
止まり木の先端まで上ってからも、何度か降りたり登ったりを繰り返していました。
抜け殻と違って、目が黒いですねぇ。
猫が顔を洗うようなしぐさを何度も何度も繰り返していました。
最終的に先端より少しだけ降りてきて、深呼吸を始めました。
まぁ昆虫だから、肺呼吸はしていないのですが、深呼吸しているように見えました。
そして次の瞬間。
「パカッ」と音がしたわけではないけれど、背中が割れました。
その瞬間を目撃できたのは、育児猫と次男だけでした。
セミの羽化なら何度も目撃したことがある育児猫でしたが、この瞬間を見たのは初めてでした。
長男と長女もそのあとしばらくセミの幼虫の羽化を見守りました。
羽化を最後まで見守りたいけれど
セミの羽化って先に書きましたが、2~3時間かかるのです。
この日はキャンプ帰り。
育児猫の体力は限界です。
子どもたちは見ると言い張りましたが、やはりどう見てもヨロヨロです。
子どもたちを説得して、休むことにしました。
ベッドに入ってからも、
「羽化進んでるかな?」
「何か他の生き物にやられてないかな?」
と気になる子供たち。
実際羽化が無事に成功して成虫になれるセミは3~4割ほどだと言われています。
羽化の間は動けないとても無防備な状態です。
風に吹かれて落ちても失敗。
人間に触られても失敗。
アリなどに見つかっても失敗。
眠りに落ちる直前まで、みんなでセミの羽化の成功を祈っていました。
育児猫も出来れば子供たちと眠らずに、セミの羽化を見に行きたいと思っていましたが、日中の疲れがたたったのか気づけば子供たちとぐっすり。
目が覚めたのは夜中の一時でした。
深夜一時にセミを見に庭へ
目が覚めた育児猫。
子どもたちはもちろんぐっすりですが、せめてセミの羽化がどうなっているか、途中経過を確かめて明日教えてあげたいと思い、庭に出ました。
果たして無事に羽化できているでしょうか?
おぉ。羽化できたねぇ。
あと羽が固まるのを待って、飛んでいくだけだねぇ。
育児猫も一安心。
お茶を飲んで朝までぐっすり眠りました。
朝子供たちと起きたときには、もう抜け殻が残っているだけでした。
夏の思い出の1ページ
セミの幼虫を追いかけたこと。
背中がパカっと割れたこと。
眠くて羽化を見れなかったこと。
眠りにつくまでセミの心配をしたこと。
朝起きたとき、抜け殻を見つけたときの安堵と寂しさ。
全部が子供たちの思い出になったと思います。
もちろん覚えていられないかもしれないけれど。
無事に成虫となったアブラゼミさんには、ぜひとも元気にひと夏過ごしてもらいたいものです。
当ブログ、虫の話が続きましたねぇ。
虫が苦手な方、ごめんなさい。
では今日はここまで。
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