姉からの電話
1か月ほど前のこと。
幼稚園に長女を送っているときに、姉から着信がありました。
姉と育児猫は仲が良く、どうでもいいことを朝から1~2時間かけて愚痴り合ったり、報告し合ったりします。
もちろんお互いに具合が悪かったり、子どもたちの具合が悪かったりすると、全然話さない時期もありますが、平均して週に1~2回は電話で会話すると思います。
この日もまぁそんなとりとめのない話題だろうと、育児猫は通話ボタンを押しました。
運転中ですから、当然ハンズフリー会話で長女も聞いています。
ところがこの日の姉のテンションは超低空飛行。
最初の「おはよう」で
「あ、なんかイヤなことがあったのね」とわかりました。
そして姉は「やつがやらかしたかもしれない・・・」と言い出したのです。
甥っ子は大学1年生
姉のいう「やつ」とは、姉の息子で育児猫にとっては甥っ子です。
現在大学1年生。
甥っ子は優しくて器用でいい子です。
育児猫家が遊びに行くと、育児猫の子どもたちと一生懸命遊んでくれるし、面倒を見てくれます。
中学生の頃は見事な中二病を発病して、部屋にバリケードを作ったりしていましたが、まぁ育児猫から見ると許容範囲ではありました。
姉は大変だったと思いますけれど。
勉強はあまり好きではないし、得意でもなかったと思います。
甥っ子が進んだ大学は私立で、偏差値も高くはありません。
でも勉強が全てではないと思うし、「大学で好きなことを学んでいて楽しい」と聞いていたので、すっかり安心していました。
ところがその甥っ子が、姉に
「僕留年するかもしれない」と言ってきたというのです。
その時点で甥っ子は留年の確率を「フィフティフィフティ」と表現したそうです。
1年で留年って、なかなか聞かない
それを聞いた育児猫は、あまり本気にしませんでした。
だって1年で留年って、聞かないですよね?
出席日数が足りなければ、そりゃあ留年するでしょうけれど、甥っ子は結構楽しそうに大学に通っていました。
もちろん医学部や薬学部などの専門科目は、初年度から必修科目が結構あるらしくて、単位を落とすと留年することもあるらしい。
でも甥っ子の学部はまぁ理系ではあるけれど、そこまで厳しいなんて・・・
と思ったわけです。
だから姉にも「まじめに授業受けないから、教授に脅されただけかもよ」なんて話しました。
でも姉は「いや、あれは多分本当にヤバいと思う」と言っていました。
母である姉が、甥っ子の顔を見てそう思うというのだから、そうかもしれないとは思いましたが、やっぱり半信半疑だったのです。
で、先週
そんな「フィフティフィフティ」報告から3週間後。
姉から再び電話がありました。
なんと「やっぱり留年だった」とのこと。
母の勘は正しかったわけです。
担任の先生から電話があって、簡単に言うと
「もう手の施しようがない、完ぺきな留年」だと伝えられたそうです。
出席日数は足りていたけれど平均は9割越えなのに、甥っ子の出席率は7割5分。
専門科目6科目中5科目の単位がとれておらず、再試もあったけれど「めまいがする」と再試を受けず。
「めまいがするなら診断書を持ってきなさい」と言ったけれど、診断書も持ってこず、ずっと放置し続けたそうです。
まぁそりゃあ・・・留年しちゃうよねぇ。
ちなみに甥っ子の大学は1学年およそ1000人の学生がいますが、1年で留年するのは数人。つまり1%以下だそう。
一体いくら損するの?
姉の家は比較的裕福な家庭だと思いますが、億万長者ではありません。
普通のサラリーマン家庭です。
そんな普通の家庭にとって、子どもが大学を留年するっていう子とは、経済的にもなかなかの打撃であります。
甥っ子の大学の場合、留年したら学費は半額になるそう。
お得になった気がしますが、それは完全に気のせい。
授業料は年間大体120万なので60万余計に払うことになります。
しかも大学に行っている間、生活費も親が払っているので、その分もマイナスですね。
さらに就職するのが1年遅れるということは、その分稼げないということ。
大卒の初任給は大体23万円位なので、賞与まで考えるとそれだけで300万ほど損したことになりますね・・・
トータルで・・・少なく見積もっても400万位かしら。
怖い!高級車が買えそうです。
実はこの件をブログに書くことにしたのは、姉にOKをもらったからなんです。
姉は「大学に入れたら大丈夫なんて安心したらいけないんだぜ!」ってな警告をブログに書くべきだと言っておりました。
甥っ子の今後
とりあえず、今回は「歯を食いしばって頑張れ」ということになったそうです。
本人が歯を食いしばるくらい、悔しい思いをしていればいいんですけどねぇ。
でも大学1年で退学してからの就職活動は、高校新卒よりも不利な気もしますから、親としてはそういうしかないのでしょうね。
留年を重ねて、退学なんてことになったら、2年間の学費+授業料が無駄になりますから、甥っ子には踏ん張ってほしいものです。
甥っ子は小さいころから、宿題とかやらなきゃいけないことから、逃げ出そうとするタイプではありました。
でも育児猫から見て、甥っ子の一番の問題は「生活が乱れていること」
深夜3~4時くらいまでスマホいじって、朝は10時過ぎてもなかなか起きてこないという生活を送っているようなんですよ。
育児猫が遊びに行くときには、従兄妹と遊ぶために起きてくれる優しさもあり、あまりうるさく言ったことはないんですけど。
でもねぇ。やっぱり「早寝早起き朝ごはん」は大事ですよ。
本当に。
自分自身のダメだった時期を振り返ると、やっぱり深夜までゲームして昼過ぎまで起きれませんでしたもの。
「結婚したら意外とちゃんとしてる」と兄に言われたこともありますが、これはやっぱり旦那に合わせて寝起きするようになったおかげなんだと思います。
大学生の子どもをお持ちのお父さんお母さん。
大学に入れれば安心ってわけじゃありませんよ!
「我が子の大学は私立だし、そんなに偏差値も高くないし・・・」なんて考えちゃいけません。
私立の方が容赦ないかもしれません。
大学側としては、授業料たくさんもらえた方がいいですものねぇ。
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では今日はここまで。
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