育児猫家にはネズミはいませんでした
育児猫の実家は田舎で、周りには農家の方がたくさんおられました。
そんな田舎の昭和後期の話ですから、ネズミが家の中に出没するのは珍しいことではありませんでした。
育児猫の母は掃除が下手な人でしたし、子供たちが３人いましたから食べこぼしなどもあったと思います。
でも育児猫の実家でネズミを見たことはありませんでした。
理由は「シロがいたから」だと思います。
シロは育児猫が保育園児のころから飼っていた、賢く優秀で勇猛な猫でしたから、ネズミの出る幕がなかったのだと思います。
外でツバメやモズを仕留めて連れて帰ってくることがあるくらいでしたから、ネズミなんて朝飯前だったと思います。
それでも先日「ねずみのとうさん アナトール」の話を書いていて、ネズミとの思い出がよみがえってきたのでご紹介したいと思います。
育児猫家からいなくなったネズミが隣の家にｗ
育児猫家ではシロが来てからというもの、ネズミを見ることは一切ありませんでした。
シロだけでなく、その後何匹も猫を飼いましたから、ネズミに悩まされたことは一切ありませんでした。
しかし隣の家では、育児猫家にシロが来て以来、ネズミの被害に悩まされるようになったそうです。
まぁそりゃあネズミからしたら、恐ろしい猫が出入りする家より、天敵のいない隣の家を狙うようになるのは必然ですね。
ちなみにとなりの家に住んでいたのは、父の姉夫婦でした。
育児猫からしたら叔母夫婦ということです。
そのためかなりの気軽さで、育児猫も隣の家にも出入りしておりました。
隣の家には犬を飼っていましたが、犬ではネズミ対策にはなりませんからねぇ。
とにかく急にネズミが増えて困っていると叔母が父に愚痴っていたのを思い出します。
隣の家のネズミ対策
で、急に増えてきたネズミ対策として、最初は毒入り団子などを置いていたようですが、ネズミもなかなか賢いらしくて、すぐに効果がなくなるのです。
そこで使い始めたのがシンプルなネズミ捕り器。
エサを入れて、ネズミが食べに来るとフタが閉まってしまうというタイプの檻です。
これが隣の家には３個ほど仕掛けられていました。
ちなみに家に出るネズミと言えば、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの３種類なのですが、おそらく隣の家の檻に捕まっていたネズミはハツカネズミだったと思います。
ネズミ捕り器に捕まったネズミの行く末
みなさんはネズミを捕まえてしげしげと観察したことがありますか？
私は隣の家でネズミ捕り器に捕まっているネズミを見たとき、初めてよくよく観察してみました。
観察した結果、育児猫が思ったこと。
それは「ネズミってかわいいｗ」でした。
まぁハムスターの仲間ですから、普通にかわいいんですよ。
ドブネズミは相当大きくなるらしいですし、凶暴な性格なんだそうですが、ハツカネズミは大人しくて小さいんです。
目もつぶらだし、体毛も私が見た個体は茶色でトムとジェリーのジェリーを思い出しました。
しばらく見とれていた育児猫。
叔母に「このネズミどうするの？」と聞いてみました。
すると叔母はこともなげに「水に沈めるよ」というのです。
そう、溺死させるというのです。
大人になった今なら、いろいろ考えさせられるところではあります。
ネズミは色々な病気を運ぶこともありますし、ガス管や電線をかじられることだってあります。
叔母も困っていたのでしょう。
でも当時の育児猫にはどうしても許せませんでした。
こんなにかわいいネズミを殺してしまうなんて！
育児猫は動物が大好きだったんですよ。
ネズミ捕り器の天敵・・・それは
叔母の「水に沈めるよ」発言を聞いた翌日から、育児猫はある作戦を遂行するようになりました。
それは、ネズミ捕り器に捕まったネズミを逃がすこと。
檻の出入り口を開けて、ネズミを追い出し、エサを元通りに配置。
気軽に出入りできる間柄だったことが幸いし、育児猫の「ネズミ逃走大作戦」はうまくいきましたし、何度も遂行しました。
そうネズミ捕り器の天敵は、子供の頃の育児猫だったのです。
証拠は隠滅したつもりでしたが、子供のやることですから、おそらくバレていたのだろうと今は思います。
でもこの件で怒られたことは一度もありません。
これはもう想像でしかないのですが、父がとりなしてくれたのではないかなぁと思います。
動物が大好きで、小さい生き物を見つけては「可愛い～」と持ち帰っていた育児猫。
死にかけた子猫とか、赤ちゃんコウモリとか、いろいろ拾っては必死に世話をして、死んでしまうとしばらく号泣して親を困らせていた育児猫でしたからねぇ。
とにかくしばらくすると、ネズミ捕り器が仕掛けられることはなくなりました。
結局隣の家のネズミ捕り対策は
その後しばらくして、隣の家でも猫を飼い始めました。
真っ白い猫で、名前はタマでした。
真っ白だからタマの方がシロに相応しかったけれど、我が家の猫がすでにシロだから仕方がないという話を叔母と父で話していたのもこの度思い出しました。
で、このタマにはのちにシャムネコのお嫁さんが来るのですが、そのお嫁さんは育児猫家のシロそっくりの子猫を生んじゃって、父ちゃんが気まずかったという話に繋がっております。
こうして無事に、育児猫の実家と叔母の家からネズミはいなくなりましたとさｗ
では今日はここまで。
諸事情により、ランキングボタンかなり下に設置しています。
よろしかったら１クリックで応援お願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ
