必見!花火の選び方
塾の勧誘を受けた長男
読書ノートを用意する 子供を読書好きにするために
QUUTで全力砂場遊び

猫との思い出 ゴロー編

※当ブログは広告を掲載しております

 

猫との思い出

独身の頃、

育児猫はたくさんの猫を飼っていましたが

現在は猫アレルギーを発症。

かつ旦那もアレルギーなので猫は飼っていません。

 

でも猫との思い出はたくさんあって

たまに人に話したくなるのです。

 

www.ikujineko.com

 

www.ikujineko.com

 

以前は伝説の猫シロの賢いエピソードを書きました。

 

今日はそんなに賢くはなかったけれど

忘れられない猫との思い出の一つを語りたいと思います。

 

白い毛糸玉のような猫がやってきた

育児猫が中学生の頃だったと思います。

当時高校生だった姉の友達の家で子猫が4匹生まれました。

 

子猫のお母さんは三毛猫で日本猫。

お父さんがどんな猫かは分かりませんでしたが、

一緒に産まれた子猫は4匹でそのうち3匹はよく見かける白黒柄の日本猫でした。

 

でも1匹だけ、真っ白で目のいろも少し違う猫がいたのです。

 

この白い猫は大人しくて

お母さんのおっぱいも遠慮がちに飲んでいました。

 

ふわふわの毛糸玉のような

白い子猫を姉は友人から譲ってもらい

家に連れて帰ってきたのです。

 

ゴローの由来

白い子猫はとても臆病で慎重な猫でした。

育児猫家にやってきてしばらくは部屋の隅でおとなしくしていましたし

ご飯も先住猫が済ませてから、

おそるおそる食べにくるような猫でした。

 

臆病で腰の引けていたこの猫に

姉は「ゴロー」と名付けました。

 

なぜって腰が引けていると言えば

野口五郎」だったからです。

こちら甘い生活を歌っている若かりし頃の「野口五郎」氏。

 

あれ?白猫だったんだけど

時間をかけてゴローは育児猫家の猫になっていきました。

 

ところが時間が経つにつれて、真っ白だったゴローに異変が起こるのです。

全体的に白からクリーム色へと変わっていきました。

そして耳・足の先・しっぽ・顔の中心が濃い茶色に。

ゴローは少し毛足が長めのシャムネコみたいな見た目になっていったのです。

しっぽは短く胴や手足も短くて、

少し不格好でしたがおそらくどこかでシャムネコの血が混ざっていたのでしょうね。

 

見た目が変わっていくゴローのことを

姉は疎ましく思うようになりました。

 

姉は悪い人ではないですが、

自分の思っていた通りにならないと

許容できなくなることがあるのです。

 

そして見た目がどんどん変わっていくゴローを、姉は不細工で小汚いと嫌がるようになったのです。

 

別にいじめたりはしていませんでしたが

可愛がらなくなりました。

 

それを見かねた育児猫が姉に頼んで

ゴローは育児猫の猫となりました。

 

臆病ということは慎重だということ

ゴローは覚えがいい猫ではありませんでした。

トイレも何度か失敗したことがあります。

 

でも臆病なゴローは何事にも慎重でした。

恋の季節にも道路に飛び出すようなことはなく、事故にあわずに長生きしました。

 

当時猫は外で飼うことが多く、

育児猫家もそうでしたから

猫の死因のダントツ1位は事故死でした。

 

そんななかゴローは基本的に車道に出ない猫でした。

いつも裏口から出て、田んぼのあぜ道をのんびり歩いていました。

 

長所と欠点が表裏一体なのは人間も猫も同じですね。

 

田んぼの向こう側を歩く

ゴローの小さな影を見付けて

「ゴロー」と育児猫が呼ぶと

短い手足をせっせと動かして走り寄ってきたものです。

 

その姿はちょっとユーモラスでしたが

育児猫はゴローが可愛くて仕方ありませんでした。

 

ゴローが行方不明になる

ゴローと暮らし始めて、8年ほど経った頃です。

家にゴローが帰ってこなくなりました。

 

外飼いしているオス猫にはよくあることです。

遠くまで縄張りを見回りに行ってそのまま戻らなくなることもあります。

そこで事故に遭うこともあるのでしょう。

そのまま帰ってこなかった猫は何匹もいました。

 

でも育児猫にはゴローがそんなに遠くまで行くとは信じられませんでした。

それに上述したように事故も考えられなかったのです。

 

育児猫は近所中を探しましたし、

色んな人に写真を見せて見つけたら教えてくださいと頼んでもいました。

 

でもゴローは見つかりませんでした。

 

「どこかで残念だけど事故に遭ったんだろう」という家族の言葉をなんとか受け入れるのに半年ほどの時間を要しました。

 

ゴローと再会する

近所にある姉の知人のアパートに用事を頼まれて、出かけて行ったときのことです。

アパートの駐車場に

小学生くらいの子供が3人ほどいて

何かで遊んでいました。

 

育児猫は当時から子供好きでしたから

「何して遊んでいるのか?」とそちらを見てみました。

 

すると子供たちの輪の中に、ゴローそっくりの猫がいるのです。

子供達はゴローそっくりの猫をブラッシングしていました。

 

ゴローそっくりの猫はなんだか忘れたけれど、全然違う名前で呼ばれていました。

 

猫はこちらを見ていません。

そっくりだけど違う名前だし・・・

でもあの手足としっぽの短さ。

胴体の短さ。

どんどん濃くなってきたクリーム色・・・

 

どうしても我慢できなくなった育児猫は

「ゴロー!」

と呼びかけたのです。

 

するとその猫と育児猫の目が合いました。

たぶん3秒くらい見つめ合ったと思います。

そして二人の間には(一人と一匹の間には)、「ラブストーリーは突然に」のイントロが流れました。

www.youtube.com

 

でもそんな二人の間には邪魔者がいました。

そう小学生の子どもたちです。

 

子供達は

「お姉ちゃん、この猫はゴローじゃないよ」

(誰が何と言おうとこの頃の育児猫はおばちゃんではなくお姉ちゃんでしたよ)

「そうだよ。この子は○○だよ」

と口々に言いました。

 

育児猫はおそらくこの猫はゴローだろうとは思いましたが、特に証拠はありません。

着けていた首輪も無くなっています。

それにゴローが幸せならいいではありませんか。

 

さびしかったけれど、

無理やり子供達から猫を奪うことは出来ず、育児猫は帰路につきました。

 

それから三日後

育児猫は家に帰ってからも

ゴローそっくりの猫のことを何度も思い出しました。

 

あれはたぶんゴローだろう。

無事でよかった。

迷子になっちゃったのか?

それともあの家の方が居心地がよかったのか?

わからないけれどこちらに帰ってこないということは、それがゴローの答えだろう。

 

そんな風に自分に言い聞かせていました。

 

ところが、アパートでの再会から三日後。

 

育児猫家の裏口から、か細い猫の声が聞こえてくるではありませんか。

育児猫が裏口を開けるとそこにはゴローが!

 

なんとも言えない申し訳なさそうな

こちらが育児猫さんちでしたっけ?

みたいなおどおどした顔のゴロー。

 

ゴローの気持ちが100%わかるわけではないけれど、きっとゴローは迷子になっちゃったのでしょう。

そしてまぁまぁ可愛がってくれる家族に出会って

幸せに暮らしていたのでしょう。

 

でもあの日育児猫に「ゴロー」と呼ばれて

「あ、俺ってゴローじゃん」

って思い出したんじゃないかなぁ。

 

その日は少々冷たかった育児猫の姉も

一緒にゴローの帰還を祝いました。

 

その後、ゴローが別宅に通っていたのかはわかりません。

 

育児猫はやっぱり閉じ込めることはしませんでしたから

ゴローは自由に行き来できたはずです。

 

でも15歳でこの世を去るその日まで

ゴローは毎日育児猫の所へ帰ってきてくれました。

 

あれからもう四半世紀経ちました。

それでもゴローと目の合ったあの瞬間のことは

今でも鮮明に思い出せるのです。

 

↑1クリックで応援よろしくお願いいたします。

 

では今日はここまで。

諸事情により、ランキングボタンかなり下に設置しています。

よろしかったら1クリックで応援お願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ