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子供達の語彙力が低下しているのを感じる

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語彙力の低下はずっと指摘されています

語彙力とは「語彙の量」と「語彙の質」が確保されているかどうか?だと思います。

「語彙の量」はたくさんの言葉を知っているということで、「語彙の質」とは言葉を正しく使えるかどうかということです。

 

日本の語彙力の低下は、ここ数年指摘され続けています。

例えばPISA(国際学習到達度調査)では、日本の高校生の読解力の順位は2012年は4位、2015年は8位、そして2018年は15位と急落しています。

これは文章を読めないということもありますが、そもそも書いてある語句の意味が分からない若者が急増しているためでもあると考えられています。

https://www.mext.go.jp/content/1423048_6.pdf

https://toyokeizai.net/articles/-/321532

以前読解力の大切さについて書きましたが、読解力を支えるのは当然語彙力です。

 

www.ikujineko.com

www.ikujineko.com

 

単語の意味がわからなくては、文章の意味が分かるはずはありません。

 

語彙力が足りないと・・・

語彙力が足りない子供たちは、成績が伸びづらいのは言うまでもありません。

でも成績よりももっと重要な問題があります。

語彙力が足りないということは、自分の気持ちをうまく表現できないということ。

 

すごく面白い映画を見たときに「ホントにすごかった・・・マジでヤバい(語彙力)」みたいな投稿をSNSに投稿する人が増えています。

ここでの語彙力は「自分には語彙力が足りないから、相手の語彙力に託す」的な意味合いがあるようです(投稿している人は具体的に意味を考えているわけではなさそうですが)。

 

こんな感想では全く伝わらないだろうと思いますが、感動したことが伝わらないのはまだいいのです。

 

語彙力が足りないと、腹が立ったり悲しかったりしたときに、きちんと自分の気持ちを伝えられなくて、周囲の理解を得られづらいため、キレやすい子供になりやすいと言われています。

 

キレるとは、急に機嫌が悪くなり手が付けられないくらい暴れ出したり、悪くすると暴力をふるう状態。

語彙力が不足しているせいで、子供が誰かを傷つけるかもしれないと思うと恐ろしいですよね。

嫌なことがあったときに、うまく自分の気持ちを表現できないと、相手のことを必要以上に傷つけてしまうことになるのではないでしょうか。

小学4年生の語彙力

育児猫家の長男は小学4年生。

もう十分意思疎通ができますし、複雑な言葉で表現したり、中学生向けの小説を次々に読んでいます。

本を読めれば国語力があるとは限りませんが、読まないよりはずっと良いでしょう。

少なくとも長男は思い通りにならなくて暴れたり、親に向かって言ってはいけないとされる言葉(「バカ」とか「ババア」とか「〇ね」など)を言ったことは一度もありません。

もちろんまだ思春期に突入していないということもあるでしょう。

 

小学1年生の次男も同じで、テレビを見せないから(入学まではテレビを見せませんでした)汚い言葉を覚えなかったのかなとも思います。

幼稚園がモンテッソーリ園だったのもあるかもしれません。

www.ikujineko.com

とにかく育児猫は我が子の口から汚い言葉を一度も聞いたことがありません。

 

ところが小学校に入って驚いたのは、子供達の言葉の汚いこと。

汚いというよりも、同じことしか言わないのです。

1年生の頃は「バカ。むかつく」位でした。

 

しかし4年生になった今、子供たちはちょっと腹が立つことがあると、

「バカ。ウザい。むかつく。〇ね。消えろ」

立て続けにこういう言葉を相手にぶつけるのです。

 

こんな言葉を使う子は、言葉の意味を深く考えておらず、自分が言われても平気です。

自分も言うし、相手も言う。

彼らにとっては普通の会話みたいなんです。

しかもクラスに1人2人ではなく、男子の8割くらいは機嫌が悪いとこういう言葉遣いになるらしいのです。

 

でも育児猫の子供たちにとっては、理解不能

なぜ何もしていないのに「〇ね」と言われるのか?

そんなに自分は嫌われているのか?

 

長男は随分悩んだようですし、あまりブログには書きませんでしたが、学校に行くのがつらい日もありました。

何度か休ませたこともあります。

身体は元気でも心が傷ついていたので、休みが必要だったのです。

 

学校の先生も気づいたときには注意するけれど、慣れきっているのかそこまで重大に受け止めていない感じでした。

 

でも言葉が乱暴な子供は結局、体の使い方も乱暴です。

長男も何度か痛い思いをさせられて帰ってきました。

 

言っていいことと悪いことがある

育児猫の子供たちが通っているのは福岡県の田舎の公立小学校ですから、全国的に同じだとはいえないと思います。

でも全国的に子供たちの語彙力が低下傾向にあるのは間違いないでしょう。

 

2学期の終わりころ、長男と話し合って担任の先生に電話してみました。

 

育児猫は

「子供たちの言葉が汚いのが先生のせいだとは思いません。でも言っていいことと悪いことがあることは知ってほしい。言っているほうはそれほど悪意を込めていなくても、言葉自体に悪意がある場合がある。〇ねとか消えろとかは言語道断です」

「まずは言葉を整えれば、動きもある程度整うと思います。暴力的な子供には先生がいないときには出来るだけ近寄らないように言っておきますが、教室の移動中など気を付けてあげてほしい」

「もしも長男がケガでもしたら、相手のお子さんも大変でしょう。今のうちに何とかトラブルの芽を摘んでほしいです」

というようなことをお伝えしました。

 

先生は「言葉の汚さに関してはご指摘の通りだと思います。長男くんにつらい思いをさせていることに気づけずに申しわけありませんでした。長男君の名前は出さずに全力で対応します」と約束してくださいました。

 

次の日、クラスでは学級会が開かれ

先生から言葉の大切さについてのお話があった後、

「〇ね。こ〇す。消えろ」などの言葉を誰かに言った場合は、休み時間のすべてが漢字の練習。

もしも誰かに暴力をふるった場合は、漢字の練習に加えて保護者に連絡。

などが決められたようです。

 

結果、クラス内はかなり穏やかというより静かになったらしい。

今まで「〇ね」などと、ことあるごとに暴言を吐いていた子供たちは、何を話したらいいのかわからないのでしょう。

根本的な解決に至ったわけではありませんが、かなりマシになったといえます。

 

これを機に子供たちがもっと豊かな言葉をつかえるようになるといいなと思います。

 

語彙力の低下を防ぐためには

語彙力の低下は、学校の責任ではないと思います。

実は語彙力は6歳までにだいたい決まると言われていますから、家庭の問題が大きいのです。

こちらの本では4歳までに、子供の語彙力に3000万語の格差がつくという話が書いてあります。

 

どうしたらこの格差を埋められるのか?興味がある方はぜひ一度読んでみてくださいね。

育児猫家では語彙力をつけるために、読書をとても大切にしていますが、読書だけでは足りないです。

それ以外の語彙力をつける方法については、長くなってしまったのでまた別の記事で。

 

では今日はここまで。

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追記:こちらの記事は予想以上のたくさんの方に読んでいただきました。

そして同意のコメントもいただきましたが、お叱りのコメントもたくさんいただきました。

 

反省点はいくつかあるのですが、もっとも私が反省すべきだと自分で感じたのは語彙力が不足する原因は様々だというのに、「語彙力が不足しているせいで、子供が誰かを傷つけるかもしれないと思うと恐ろしいですよね。」というように、語彙力が弱い子供さんをまとめて表現してしまったことです。

語彙力にかかわらず、大人しくまじめな子供さんだってたくさんいらっしゃるというのに。

本当に申し訳ありませんでした。

 

また、「この話は語彙力関係ないよね?」というご指摘が最も多かったのですが、これは「私の語彙力不足だった」と言えると思います。

重ねてお詫び申し上げます。

語彙力が弱い→間違った言葉を使う→傷つけるつもりはないのに傷つけてしまうという主旨だったのですが、この文章の流れに多くの方が違和感を感じられたようです。

 

タイトルを変更するべきかどうか悩んだのですが、どう書き変えたらいいものかわからず悩んでおります。

いい案が浮かんだら変更するかもしれません。

そのときはもう一度追記しに来ると思います。

 

私が色々な立場の方が読んでおられるということをきちんと考えていなかったこと、「言葉が乱暴な子」側の視点が足りなかったことなどが、この記事の問題点だと思います。

ですからこの記事を消すべきかとも思いましたが、自戒の意味も込めて残しておきます。

 

 

この記事を読んで不快な気分になった全ての方に、心からお詫び申し上げます。