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『貴志祐介 クリムゾンの迷宮』の面白さを考察

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貴志祐介の本が好き

以前も書きましたが、育児猫は貴志祐介さんの本が好きです。

 

www.ikujineko.com

貴志祐介さんの本を初めて読んだのは、おそらく20代前半だったと思います。

最初に読んだのは「黒い家」

貴志祐介さんのデビュー作である「ISOLA」は後から読みました。

 

黒い家での衝撃の出会いの後は、貴志祐介さんの新作が出るたびに書店で予約して購入するようになっていました。

 

今日ご紹介する「クリムゾンの迷宮」は、貴志祐介さんの5番目の作品だったと思います。

黒い家は日本ホラー小説大賞受賞

ISOLAは日本ホラー小説大賞佳作受賞

他にも日本推理小説作家協会賞・日本SF大賞など、様々な賞を受賞されている貴志祐介さんですが、クリムゾンの迷宮は特に何かの賞を受賞したわけではありません。

 

そのせいか貴志祐介さんの作品の中でもそれほど有名ではない「クリムゾンの迷宮」

今日はネタバレなしで、クリムゾンの迷宮の魅力をお伝えしたいと思います。

 

あ、今週のお題は「最近面白かった本」なんですが、最近新しく自分の本を買ったり借りたりはしておらず、家の中にある本を再読することが多いのです。

クリムゾンの迷宮は先週読み直して(多分20回目位じゃないかな)、やっぱり面白いなぁと再確認したばかりなのです。

 

クリムゾンの迷宮の舞台は火星・・・?

クリムゾンの迷宮は主人公が聴覚と嗅覚を刺激されながら、目を覚ますシーンから始まります。

次に目覚めるのは触覚、味覚。

そして最後に視覚。

目の前の景色は一面鮮やかな深紅色に染まる岩山。

火星を思わせる、見たことも聞いたこともないような場所です。

 

主人公はバブル崩壊に伴い職を失った平凡な失業者。

なぜ自分がこんなところにいるのか、全く思い出せないまま、手近においてあるゲーム機を手にしたときから、恐ろしいゼロサムゲームに巻き込まれていきます。

 

誰が味方なのか。

なぜこんなことをしているのか。

どうしたら生き残れるのか。

 

主人公は様々な危険や敵に追い詰められながらも、必死で生き残り自分を覚醒させていくのです。

 

色あせない「クリムゾンの迷宮」

クリムゾンの迷宮を読んだのは、数年ぶりだったと思います。

まぁさすがに子供を3人育てているとそれなりに忙しいのです。

 

それでも何回も何回も読んでいるので、内容はほぼ頭に入っております。

 

でもやっぱり面白いんですよねぇ。

 

何がすごいって、いろいろすごいんだけど、時代遅れを感じないんです。

スマホどころかガラケーも出てこないし、デジタル機器は全く登場しません。

唯一ゲーム機だけは出てきますが(おそらくゲームボーイ的なものだと思われる)、こちらもオンラインではありません。

そして小説の肝になるのが「ゲームブック」の存在。

 

ゲームブックって皆さんご存じですか?

今でもたまに見かけるんですけど、ゲームブックとは本のページをめくりながら進めるロールプレイングゲームです。

「廊下の突き当りに出た。誰かの影が見える右に進むなら211へ。誰もいなさそうな左に進むなら340へ」みたいな感じで、ページを飛ばしながら進めていくのですが、このゲームブックがキーアイテムとして出てくるのです。

 

「クリムゾンの迷宮」が発売された1999年当時、ゲームブックはすでに「流行りが終わったものでした。

 

クリムゾンの迷宮には当時の流行りの物が一切出てこないため、逆に今読んでも古臭さを感じないのです。

それが今読んでも変わらず面白い理由の一つかなぁと思います。

 

クリムゾンの迷宮があまり有名でない理由を考察

クリムゾンの迷宮は貴志祐介さんの作品の中では、どちらかというと目立たない存在です。

面白いんですけどねぇ。

 

なぜあまり有名ではないかということを考察するとですね、クリムゾンの迷宮が発売された1999年には「バトル・ロワイアル」というデス・ゲームを題材とした小説が一世を風靡したからだと思います。

ちなみにクリムゾンの迷宮とバトル・ロワイアルの発売日は、クリムゾンの迷宮の方が三日だけ早いです。

 

バトル・ロワイアルはアニメ化、映画化もされています。

バトル・ロワイアルの映画公開前には、西鉄バスジャック事件なので少年犯罪に社会が注目していた時期だったため、国会で質疑までされています。

 

あまりにも大騒ぎされた「バトル・ロワイアル

 

一方で読めばわかりますが「クリムゾンの迷宮」は映像化は無理です。

ぱっと見、「バトル・ロワイアル」と内容が被っているように感じられて、映画化もされなかった「クリムゾンの迷宮」は注目されなかったのだと思います。

 

しかしどちらも読んだ育児猫は、断然「クリムゾンの迷宮」の方が面白いと思いますし、内容も全く違います。

 

ただし、やはり暴力的なシーンはありますので、苦手な方は読まないでくださいね~

 

秋の夜長に徹夜必死の「クリムゾンの迷宮」でした

クリムゾンの迷宮は初めて読むときには、ページを繰る手が止められないくらい面白いですよ。

あ、今でも途中で止めるのが大変で、子供になんども「ゆさゆさ」されました。

 

登場人物は9人だけ。

しかもどんどん減っていきますから、誰が誰だったかわからなくなる人にも読みやすいと思いますよ。

sarary-nayami.com

あつさ~ん、お暇なときにチャレンジしてみませんか?

392ページありますから、ちょっと大変かもしれませんけどね。

 

そうそう、明日投稿予定の記事は、はてなブログが募集している「日記ブログ」です。

いつもとかなり、雰囲気が変わっていますけれど、ゴーストライターが書いたわけでなないのでご安心ください。

 

では今日はここまで。

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今週のお題「最近おもしろかった本」